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「アウトサイダーライブ―交響する未来へ」(仮題)&オリックス水族館問題の京都へ(注視)

2/25(木)
アウトサイダー研究会、大津市駅下車。報告書のまとめ方。アンケート調査のなかで詳細を聞きたい事例を8つばかりピックアップ。4名の研究員が当たる。原稿の締め切りが3/10でタイトだがみんな興味深い事例なので楽しみ。私も1万字、書かせてもらうことになった。いつもならすぐに書くのだがちょっとぐずぐずしている。でも、アーツマネジメントと障碍者福祉・教育を結ぶための方策的なことも書くべきだと分かったし、そろそろ着手しよう。宮澤賢治の「修羅は樹林に交響し/陥りくらむ天の椀から」(「春と修羅」の2行)を導きの灯りにしつつ。ということで、安易だが、仮題は「アウトサイダーライブ―交響する未来へ」。

午後は、学部教授会と大学評議会。「障がい者」とする博士論文を読んだり、「障害」とある大学ペーパーを見たりして、少し記述法について、気になったりする(私は「障碍」を使用しているが、新聞記事とかだったらどうなるのかなあ、とかいささか不安)。

気になっている、といえば、オリックス不動産立京都水族館の記事。もう手遅れなのかどうかすら分かっていない。そういう市長はんや市議会議員はんををえらびはった京都市民はんの問題どすえ・・・とは思うけれど、アバンティホールを売却しはったり(龍谷大学に1.9億円)、ネオリベラル政治(公的支出を減らし小さな政府にして、あとは市場原理で市民の消費欲求を刺激して企業の活性化に資するように誘導する)の典型が東京都や大阪府とともに京都市でも行われているので政治学行政学研究においては興味深い事例とはいえる。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100224000198&genre=A2&area=K00 (京都新聞、2010.2.25木、朝刊:サイトは24日)より市長答弁を中心に一部引用:行替えなどに変更あり

《 オリックス不動産の水族館建設が計画される京都市下京区の梅小路公園の再整備に対し、・・・・答弁で門川大作市長は、周辺地域の島原文化や伝統産業、市場などと連携した事業戦略を策定し、地域活性化を目指す方針を示した。・・・・門川市長は「伝統工芸や食文化など地域資源を生かしたソフト事業の検討を進めている」と答えた。

《 周辺は仏壇生産地で、高い伝統工芸技術が集まるほか、島原文化、市中央卸売市場などが集積する。市は商店街や住民らと連携し、これらの資源を水族館客にアピールする仕掛けづくりに取り組む。・・・・門川市長は「芝生や樹木の植栽を取り入れた緑化駐車場の設置を検討しており、都心部の緑を次世代に継承していく」と述べた。・・・門川市長は「京都府の子ども向け施設の満足度は都道府県44位」との民間調査データを引用し「市に新たな魅力が加わると確信している」と反論した。》

仏教徒は、基本的には、殺生はよくないという教えを守ってはるだろうし、魚の放下(これは岩清水八幡宮でも行われる)行事などもあるので、そもそも「水族館」に魚類や水生哺乳類を閉じ込めることとは適合しずらいようで、反対の方がいらっしゃる(法然院の梶田真章さんなど http://www.eonet.ne.jp/~qzu03325/concept.html 参照)、それも興味深いところ。お膝元の本願寺さんは、どういうスタンスなのかも、知りたいな。
by kogure613 | 2010-02-25 23:04 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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