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「頑張る」の語源説:「眼張る」と「我(が)に張る」 気張るという言葉

2011/8/29(月)
臨時の大学評議会があるので、大学へ。
ほんとに会議といっても誰も発言がない。また、何も言わないで帰るのももったいないので、僕だけ質問しておく。うちらのような小さな大学で、いろんな分野の学部学科ができるわけで、普段はあんまり知らなくても済ませることができるが、この前のように父母の会とか入試説明会とかの場に行くと、浅くてもいいから、他学部のことを知っておくのは大事だなあと思っている。

秋学期の教室が割り当てられていて、金曜日は、1限と2限の連続なので大変なのだが、気を使っていただいたのか、同じ教室になっていた。まあ、政治学とアーツマネジメント各論(実際の名前はイベントデザイン論だけど、僕のこころは、アーツマネジメント基礎を冠婚葬祭や地域企画に応用するというものだから・・)。受講生登録数を聞こうと思いつつ、忘れる。土曜日の演習の人数だけは知っておくべきだな。

民主党の代表選があって、インターネットで中継されていて、398人の名前が2回読まれている声を聞きつつ、年代記を地味に作業するが、やっぱり、結果の発表のときは見入ってしまう。
結局、野田佳彦さんが新代表になった・・・演説をちゃんと聞かなかったのだが、相田みつを氏が書いている?「どじょう」がキャラクターだということ。そういえば、菅さんは何だったのか。海江田さんは金魚という想定だったのかもなあ・・・

とりあえず、政治学の授業のために、いまの動きはいやでも眺めておく必要あり。松下政経塾を扱った新書ももう一度見ておこう。

ソーシャルメディアで「頑張る」に関して連続してつぶやいていた(もともとは、がんばるが空虚にひびくとつぶやいていた人に呼応してしまったものだった)ので、メモっておく。

このやりとりで、頑張るという言葉が全国的に広まったのは戦中から戦後にかけて。特にラジオで「前畑頑張れ」が流れたのが大きいという話がでていた。関西は「気張る」が地域語としてある。おきばりやす。そんなにきばらんと、ぼちぼちやりまひょ。
眼張るに対して野口体操では、したたか(下確か)という体のあり方が重視されるという示唆もありがたかった。

「頑張る」の語源説・・「眼張る」と「我(が)に張る」
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◎ 「頑張る」という言葉を自分や相手(頑張れ)には、できるだけ使わずにしようとしてきていて、でも、他に便利な言葉がなかなか見つからないことが多かったりします。踏ん張れとか、フレーフレーっていったり(笑)。結局語彙の蓄積と適切な表現力か。

◎ 自分はガンバレアレルギーなのかなあ? 一時期、小泉時代に感動(サプライズ)アレルギーにかかったことがありました。いまも、感動という単語にはまだ抵抗があるなあ・・ 発信だけは、根深く拒否ってますけど(笑)

◎ 頑張る。gan-baru。濁音が2つもあるのが、ちょっと、息苦しい言葉になっているのだろうと、僕は思っています。岩波古語辞典にはないので、そんなに古い日本語ではないのかも?

◎ 頑張る(新明解国語辞典)=「我(が)に張る」の変化という ⇒ 我に張り者(岩波古語辞典)=我意を張り通す者。強情者。 なるほど。用例を見ると俳諧あたりなので、江戸時代ぐらいかな?

◎ おお、頑張るの語源、2つ説があるんですね。古語辞典にも、ありやんした。「眼張り」=眼をつけて見張る。ずっと注目して見張っている警部みたいな行為と、我を張る強情者からの説か。どっちもちょっと暑苦しいですね。眼が頑にかわったときはいつぐらいなのかなあ?

◎ 言ってはいけない言葉を作るのはよくないのですが、語彙を増やして、ワンパターンにならないようにすること。具体的に話せるようにすること。就活で「頑張ります」とだけだとどうか?という関係もあって、つい、あれこれ考えてしまった次第です。
by kogure613 | 2011-08-29 23:17 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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