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「産公民学際連携」による地域再生に関する研究   もくじ

第1章の「 3.アーティストと文化資源をめぐる実践研究 」は署名入り。
第5章は、私が草稿を書きましたが、研究にあたったみなさんみんなの思いのつもりなので、署名なし。

もうすぐ印刷に入る予定。3月末にはできていると思います。本体は100頁は超えるんじゃないかなあ。でも、付属資料は、ぼくのものだけで、同じぐらいある・・

また、4月からの新しい総合研究センターのなかの「地域政策・社会連携推進センター」(長すぎてなかなか覚えられないけどたぶんこれであっているはず・・ぼくは、かってに連携センターと略しています)に引き継がれ、10年以上の文化政策研究センターの調査もアーカイヴとして保存するように言っています。

さらに、新しい連携センターはどんどんソーシャルメディアを使おうと思っていますので、よろしくお願いします。

文化政策研究センター研究プロジェクト報告書
研究課題名:「産公民学際連携」による地域再生に関する研究

                  も  く  じ

巻頭言                                     

序 研究の趣旨                                

第1章 関係教員による取組内容・経過と総括
 1.大学の地域連携活動                           
 2.地域経済の活性化の関連                         
 3.アーティストと文化資源をめぐる実践研究           小暮宣雄
 4.産学連携によるマーケティング実践                    
 5.地域住宅生産・管理システム再整備に関する覚え書き            
 6.「モダニズム建築の発掘」と「清水焼団地展示場改装計画」         
 7.救急救命研究会の活動 ~地域防災への参加~               
 8.プロジェクト成果ならびに活動のデジタルアーカイブ化           

第2章  外部評価者へのインタビュー記録
第3章  外部評価委員会の記録
第4章  現代ビジネスフォーラムから
第5章  総括と展望


More 山科地域と京都橘大学との連携、あるいはアーティストと文化資源をめぐる実践研究
これが、3.アーティストと文化資源をめぐる実践研究になったんだなあ・・


京都橘大学文化政策研究センタープロジェクト・地域連携の成果(評価)報告 
 (アーツマネジメント・文化プロデュース領域)          2011.8.31


山科地域と京都橘大学との連携、あるいはアーティストと文化資源をめぐる実践研究
―アーツマネジメントは「まちつかい」「まちがたり」を産む術になりうるか?―

小暮宣雄(京都橘大学教授)

1.はじめに ~ 「まちつかい」「まちがたり」の実現可能性のある企画構想の構築へ ~

 ここではまず、筆者が2001年度から10年間、アーティスト&アーツマネージャー、アーツ関係者、山科の住人やNPO組織、行政、そのつどのボランティアと教職員、TAM研(たちばなアーツマネジメント研究会)・ゼミ生などの学生・院生などとで関わってきた、アーツプロジェクト(継続企画や地域などから持ち込まれたイベントなど)について概観することにより、山科地域と京都橘大学との連携がこの領域でどのように実践されてきたのかを明らかにする。

そして、それらの実績(成果) を踏まえつつ、2012年度からの次の10年間において、アーツマネジメントという術を通して、地域の人たちや訪問者・通学通勤する人たちとともに、山科の地域文化資源を「まちつかい」し、互いに「まちがたり」を行い聴きあい、借り物ではない自分たち固有の物語を共有(シェア)できる環境をプロデュースすることが可能かどうか。
そのために、その課題の摘出と共有、そして、「まちつかい」「まちがたり」の実現可能性のある企画構想の構築へとつなげうる報告となれば幸いである。

とくに、地域の歴史・エピソードをいまに活かし伝える「ナラティヴ・コミュニティ(「もの語り」たくなるまち)」づくりと、地域の環境が人びとに様々な効用と生きる希望を与える「アフォーダンス・コミュニティ(「できる」を増やすまち)」づくり、この2つが新しい「まちづくり=まちつかい」の課題というのが筆者のいまのところの仮説的構想であり、それをいかにアーツマネジメント領域で実現するかが課題となるのではないかと思っている。
なお、「アフォーダンス」(J.J.ギブソンによる造語)とは、環境がある個体にその活動可能性を与える(=affordする)ことを意味し、システム科学で使われるタームだが、ここでは、地域住人が地域の自然・社会・文化環境によってどのように可能性を増やせるかという意味合いで使うことにしたい。

そこで、アーツマネジメント・文化プロデュース領域における山科を中心とする地域との連携・資源活用実績について、ここでは、(A)関西女性アーティストファイル(途中から共学になったこともあり、関西女性と希望のアーティストファイル)の5年間とその後、(A) とは独立のさまざまな山科はじめ地域と関わった企画事業(イベント)として、(B)こどもの文化フォーラムなど山科地域連携諸活動・・・この二つに大きく分けて、年表を作ることを通じて、通時的・クロニクル(年代記)的に諸活動を現場報告の日誌(フィールドノーツ)より記録し報告に換えたいと思う。


2.  関西女性と希望のアーティストファイル とその後の企画
 京都橘大学文化政策研究センター設立時から力を入れてきたものとして、関西女性アーティストファイル(vo.1~vol.3。vol.4 vol.5は、関西女性と希望のアーティストファイル。以下「タフ」と略す。)がある。
これは、文化政策分野のなかでも、芸術(アーツ)と社会の出会いをアレンジするアーツマネジメント分野に注目したものであるとともに、文化政策がソフトなまちづくり(建設中心でないため「まちつかい」などとも言い換えられる)、地域文化資源開発であるというところにも着目して、5年にわたって継続的に行ってきたプロジェクトである。

このタフのねらい・特色は以下の通りである。

1)京都&女性を中心とした関西のアーティスト、アーツマネージャーなどアーツ関係人材に着目して広く現地に出かけて調査を行い、未だ有名にはなっていないがこれからを期待されている希望の芸術人材を見つけ、活躍の場を提供しつつ、ヴィヴィッドに紹介する(ファイリングする)。

2)そのなかでも、アーツマネジメントの中心を担う専門的で若いコーディネーターを選び、その人を中心として、専任教員、職員、学生たち(ゼミ活動であったり、自由活動参加であったり様々)のチームによって、出来るだけ採算性や常識とかの予断を排して、自由に企画を展開する。

3)京都市とりわけ山科区の地域(文化)資源、それも、歴史的な史跡のみならず、小さなお店やまちかどなど(「世間資産」)に着目して、コンテンポラリーダンスや即興的音楽など先端的アーツと、限界芸術と呼ばれうるような、生活と芸術の間のアーツ、あるいは、すでに衰退している街頭紙芝居やチンドン屋音楽とを、普段遣いの山科という場で出会わすことで、新しくも懐かしいアーツ企画とすることを心がける。

4)宣伝美術の大切さを確認しつつ、チラシやポスター、インターネット (ブログを活用し写真講座などもそのために行った)などを学生自身も制作にタッチし関わるようにすることで、このタフを広めるとともに、見過ごされがちな山科の魅力を発見しつつ、学生(院生も含む)のアーツマネジメント、芸術制作の学習の場になるようにする。

5)アーツマネジメントの伸びやかな実践が、結果として、まちつかい&文化資源開発として活用されることも期待しつつ、山科の人びととの交流(交通・交歓)を通して、地域と大学との連携の深化と継続に、文化プロデュースという、楽しさや賑わい、面白さなどの感性的分野から、寄与するようにする。

タフを5年間続けた成果(評価)としては、上記の5つの項目について、幾分かのでこぼこはあったし当初予定したことをすべて達成したわけではなかった(逆に想定以上の企画が途中から生まれていくことも数多くあった)が、ほぼ満足いく程度のものができたと言えると思われる。とくに、第1回目よりも第2回・・・と回を重ねるたびに新しいアイテムを付け加えていくことができたのが嬉しい成果だと思われる。ここで開発した紙芝居の新しいメディウム的展開方法や、マネジメントのなかでも「茶水」を意識的に活用して、そこに山科の農業・商業資源とマッチするなど、スリリングな企画開発も数多くできたのであった。
とりわけ、山科在住の農家のみなさんはじめ農業的資源の豊富さに心奪われ、交流が深まったわけだし、同様に、竹加工の会社、個性的な喫茶店(カフェ)、マンションの自治会、岩屋神社や保育所、老人ホーム、知的障碍のあるグループである太陽クラブのみなさんなどなどとの交流は1回限りではなく、5年間(太陽クラブさんのようにそれ以上の所もある)のうちで、そのときどきに様々な形でお世話になり、また、楽しんでもらったという思いは確信になっている。さらに、京都新聞はじめ新聞やCATV、雑誌などにも、それなりに事前告知や事後記事が出たし、インターネット上における個人の自発的な情報交流も徐々に活発化した。

しかしながら次の課題が残されてきたわけで、それがタフ5以降、どのように継承し発展させるかの模索につながっていく。

課題の一つはなんといっても、資金調達(ファンドレイジング)である。
鑑賞代、入場料を徴収するような性格の企画ではなく、普段接したことのないアーツを地域の人びとや学生が出会うものであったために、京都橘大学文化政策研究センターの予算が成立することが前提であり、それ以上のことをするために、㈱アサヒビールのメセナ助成をいただいたり、京都市からの奨励金をいただいたりしたが、継続的でまとまった額のセンター予算がなくなってしまうと、自動的にこのタフは終了することになったわけである。
しかしながら、現在も継続中の「めくるめく紙芝居プロジェクト」は、タフ5のまちかど紙芝居を発展的に継承しつつ、実にスリリングな活動をしているのだが、これは、外部の資金を複数獲得することで出来上がったものである。初年度は、エイブルアートオンステージという明治安田生命保険相互会社のメセナ助成で始まり、その後は額が少ない助成金を複数得ることでアーティストフィーなどを手当し、最近ではセンターの活動費や地域公共人材連携の予算なども導入して、タフのときのような資金はないながら、自発的な活動を継続することができている 。

 二つ目の課題は、スタッフの調達(ヒューマンリソース問題)である。教員だけでは、授業との連動にも限界があるために、優秀で柔軟なアーツマネージャーを予算的に重視することにはしていたが、雇用ではないために、予算がつかなければそれで終了するために、年度を超えた計画的な企画づくりを行うには限界が常にあった。
さらに、山科地域との交流(交通・交歓)については、スタッフ手当とも関係するが、アーティストマネジメントと平行して行う必要があり、芸術的な達成度を満足させようとすれば、その広報や伝達などが後回しになるわけで、逆に、地域や学生たちに喜ばれる企画を優先すると、これからのアーツシーンをどうやって切り開くのかという所が手薄になりがちで、そのバランスはまだまだ、実践の中で見つけていきたいものであった。

最後に、学内の教職員はじめとする大学自身の認知と理解・協力についての課題がある。もちろん、理解し協力しようとしても、それぞれに精一杯活動している個別の教員には限界があるわけだし、なかなか相互の理解・情報共有に課題が残ったとはいえる。しかしながら、山科地域の受け皿はひとつであることもあり、ばらばらに教員ごとにプロジェクトを走らすと、日程的な調整問題や、学生の参加重複の悩みなども発生しがちであり、風通しのよい学内の地域連携企画ということが大切であると痛感している。実は、別添の年代記(別記表)づくりを今回したのもそのためであった。そして、交互にそれぞれの成果を聴ける機会づくり、そのアーカイヴづくりも大事であるし、学生全体にどう伝えることができるのかという途方もなく難しいこともやはり念頭におくべきことである。

また、これからの課題というか可能性として、京都橘(女子)大学の卒業生のネットワークも大きな資源と思われる。アーツマネジメント分野だけでも、いまもホールやアーツスペースで活躍するOGもいるほか、めくるめく紙芝居公演に駆けつけてくれる卒業生もけっこう多く、また、facebookはじめソーシャルメディアを活用することで、他学部の卒業生の反応もみられるようになっていることも特筆すべきことだろうと思われる。


3. 山科と大学との文化交通~かえっこバザール&こどもの文化フォーラムはじめとする地域企画~ 
 山科と大学との文化交通(ここでは、「交通」の意味を運輸的交通以外に広く文化を通した人々の交わり=コミュニケーションの意味としてとらえて表現したい)としては、タフとそのあとのめくるめく紙芝居(メック)を主にとりあげたが、地域側から提案された企画も大学にとっては実にありがたいものであり、その議論の中で、京都橘大学が子供の文化・生活面で貢献できる企画も生まれることになったのも、文化政策研究センターがあって地域連携をしているということが外部に伝わっていたからだといえる。
それは、たとえば、いまも継続している、いらなくなったおもちゃのお金のいらない交換企画「かえっこバザールinやましな」である。なお、この企画は全国的に展開(藤浩志さんの展覧会の関係で、時には中国、韓国、米国などにも)していて、実にスリリングなアーツ企画である とともに、まちつかい、環境教育、こども育成などの複合的イベントアイテムとして、存在している。詳しくは、https://www.facebook.com/kaekkoYを参照していただきたいが、この2011.9.10には、第10回になる「かえっこバザールinやましな」を学生の夏休み中の自主的参加企画として、山科区役所まちづくり推進課が事務局の環境地域企画の一環として実施する運びになったわけで、このかえっこは、実に持続可能なまちづくりの一つとしてうまくいってきた事例であると言える。
実際、参加者数も多く好評をいただいているが、検討課題はけっこう山積していて、まず、この企画が、児童館や小学校幼稚園・保育園、子供会などで自発的に行われるようにすること。さらに、交換したあとに、あまってしまって引き取り手のないおもちゃ(破片)をどうしたたらいいのか、あるいは、アーツ千代田3331みたいに、かえるステーションとして、一過性のイベントではなく恒常的な場を作ることなどがあって、表面的には、結構うまくいっているはずの、かえっこだけでも多くの課題を持ってはいる。

 年代記をひもとくと、ホテルブライトンシティ山科の支配人さんから、「山科芸能文化祭」のスタッフをゼミ生がしてほしいという依頼があったのが、2001年のことで、そのあと、障碍者のダンスワークショップに学生が関わって欲しいという依頼、あるいは、大学の体育館を使わせてほしいという依頼なども続くことになる。
 また、文化政策研究センターの関係で「京都演劇力活用ビジネスモデル研究会」を立ち上げ、劇団衛星や劇団ワンダリングパーティなどの京都の新進気鋭の若手劇団と京都の商工会議所など産業界をどうやったら結びつけることができるかという研究会を、外部資金の活用により開催したこともあった。平行して、センターのプロジェクトとして「冠婚葬祭をはじめとする限界芸術におけるアーツマネジメントの可能性を追求する研究会」を開き、大善院 の住職さんがお寺で結婚式を開きたいという相談にのるなど、様々な文化と地域資源を結ぶ研究が行われた。
 そのなかでも、最も持続的に続き、上記のかえっこバザールを山科でしようと考えるきっかけにもなった企画が、今年度2011年6月で第7回目になった「こどもの文化フォーラム」である(http://kodomob.exblog.jp/参照) 。
 この企画は、山科醍醐地域を範囲とする京都市東部文化会館の館長さんと、同じ範囲をもつNPO法人山科醍醐こどものひろば(元々、親子劇場)の当時代表だった朱さんによって企画が始まったもの。そこに、こどもの地域的なNPO的組織としての社会福祉協議会さん、京都市の外郭的な組織ながら文化活動にも積極的なサポートを行っている京都市ユース協会さんの施設の一つ、山科青少年活動センター、そして、京都橘大学が実行委員会を結成して、毎年、実演芸術をこどもが鑑賞する機会の不足を補うとともに、ちょっといままでこどもが、そしてその親が触れる機会がなかった芸術文化的な活動に体験するきっかけをつくろうというのがその趣旨である。
 地域の文化施設である東部文化会館を全館使って企画を展開することは、文化政策、アーツマネジメント、地域デザイン企画を学ぶ学生にとってもとても大切な臨床の知を学ぶフィールドになっているのは言うまでもない。また、資金調達は、ライオンズクラブなどの助成や地元の広告収入のほか、会館の運営財団からの自主事業としての収支不足補填からなっている(鑑賞事業については有料で行って来た~採算をとるほどにはしない~が、なかなか集客できないこともあり、無料公演に6回目からなった)。
 

4. おわりに~「もの語り」たくなるまち、「できる」を増やすまち~
 以上、ざっと、この10年間余にわたった山科地域と京都橘大学との文化交通の年代記を概観してきたが、では、2012年度からの新しい10年についての展望はどのようにすべきか。
 これについては、まずは、学内の活発な議論や試行を始める「たまり場」づくりではないかと思っている。個人的なテーマは、「1.はじめに」にでも書いた2つの柱について、過去の10年間の蓄積をもとに、やはり山科を中心に展開することではないか。
すなわち、ひとつは、地域の歴史・エピソードをいまに活かし伝える「ナラティヴ・コミュニティ(「もの語り」たくなるまち)」づくりであり、もうひとつは、地域の環境が人びとに様々な効用と生きる希望を与える「アフォーダンス・コミュニティ(「できる」を増やすまち)」づくりである。後者「アフォーダンス・コミュニティ」づくりは、2008年度からより充実した建築インテリア関係の教員などのより一層積極的な地域連携によって多くのことがなされると思うし、空き家の活用などを通して、アーツプレースづくりとも関係するのではないかと期待するところである。
アーツマネジメント的には、とりわけ前者、すなわち、ナラティヴ・コミュニティ分野に関わっていきたい。いままで、タフやメックでとりあげたフォーク音楽、ポエムリーディング、コンテンポラリーダンス、舞踏、ブラス、即興音楽、現代美術、工芸デザイン、限界芸術の様々、チンドン、紙芝居、まちかど演劇などをもとにして、まだ手をつけていない「映像・映画」分野に最終的には挑戦する必要があり、かつ、実に魅力的。地域連携としても有効と考えている。つまり、山科フィルムコミッションの創設である。
とはいえ、長編映画制作にすぐに取り掛かるのではなく、その素材となるものを山科の歴史、人物、物語の収集を行い、それを素材にワークショップを通じて、脚本家、演出家、舞台美術家、絵本作家、小説家、漫画家、アニメーション作家などと一緒に、複合的な短い、あるいはトライアル的な作品作りを試行してはどうかと思っている。
仮題は、「やましな往来」。以下、そのメモを以下に添付して、本稿を終えたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【やましな往来】の構想(山科オーライ)メモ

【やましな往来】(仮称)で、アーツ作品を構想中。
その形態・ジャンル(メディウム)は複数・自由・ミックス たとえば、演劇、紙芝居、映画(実写、アニメ)、小説、絵本、漫画、ゲーム、ミュージカル、オペラ、・・・

第1部は大正時代末期 1923~1926あたり
大正12年=1923.3に志賀直哉が千葉の我孫子から粟田口三条坊→1923.10に山科竹鼻 40歳
1925.4に奈良市へいくのでその前後あたりまで (1926年に山科4部作発表、出版)
山科時代に書いたのは「雨蛙」(かなり苦労した作品。「暗夜行路」の一つのテーマと共通~妻の浮気/不倫)
舞台は、山科村竹鼻の志賀直哉家―芸術コロニー的に―(サブの場所として、京都市内のどこか)
「山科の記憶」はじめ山科4部作をもとにする 直哉、妻、女中など、志賀家の人(志賀家関係の愛人、若い医者)、
芸術コロニーとしての志賀家に出入りする人たち 小林秀雄、画家たち(近藤浩一路、九里四郎、若山為三)、滝井孝作
小林秀雄が旧制高校生で、山科で志賀直哉に1924.8.27に初めて会うシーンを使うので、小林秀雄と絡む人物として、中原中也(1923年山口湯田から立命館中学校へ、24年、小劇団表現座長谷川泰子と同棲)が面白いのでは?あるいは、長谷川泰子を絡ますために、京都市内の表現座をサブ舞台にできないか?
小林秀雄の叔父、清水(西村丁字屋)重右衛門の家が、安朱の地にあり、秀雄が訪問しているのも使いたい。
宮澤賢治が京都(比叡山)にきているのは、1921年(賢治25歳)か、惜しい。でも中也が尊敬していたようだし、賢治は白樺を読んでいたようだし、なにか~~

第2部:小津安二郎と志賀直哉のことも考えたい でも山科から離れてしまう~
やっぱり、大石順教さん中心か。一燈園。四手井綱英の奥様、四手井と淑子さんの『山科の家』(講談社、2010.10)。ものすごくきつい話で、山科住人には厳しい目線だが、これをベースに複数視線で展開すると面白いかも知れない。「山科の里山にて」森まゆみ『森の人 四手井綱英(しでい つなひで)の九十年』(晶文社、2001年)。この本は、森と林の違い、森林浴とかそういう俗説の間違いとかとても興味深い話が満載。2010年11月26日97歳(あと4日で98歳)で没。http://homepage2.nifty.com/deracine/misc/reading/morinohito.htm 四手井綱英の住まい 京都市山科区厨子奥矢倉町。むかし四手井城がこのあたりにあって、300年ぐらいはいたという山科の郷士。「山科には医者が一人しかいなかった」p22、山里という言葉があるので、里山という言葉もあっていいかと造語した話、昭和30年代のころ。昔は戸山とか外山、林学では農用林。反対語は奥山。
京都洛東迎賓館と大野木秀次郎(おおのぎ ひでじろう、1895年11月25日 - 1966年3月4日)山科区竹鼻堂ノ前町35-1
・・・・志賀 直哉(1883年2月20日 - 1971年10月21日)が住んでいたところからもずいぶん近い。1923~25だから、秀次郎は青年実業家で登場させることになるかな?http://www.kr-geihinkan.com/blog/ いまは、結婚式場になっている。http://www.kr-geihinkan.com/history.html
大野木秀次郎(吉田内閣のときの国務大臣)→山科出身の近代以降の政治家としては唯一に近いのかな?
http://www.promised-factory.com/100years_after/cabinet/yoshida4-0.html
しかし、参議院(はじめは貴族院で、納税額が多いからなった!)枠で大臣になっていたようだが、どんな仕事をしたんだろうか?http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/051/0512/05103110512015a.html

by kogure613 | 2012-02-09 07:16 | 大学・校務 | Trackback | Comments(0)

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