『ベーシック・インカム入門-無条件給付の基本所得を考える』を読んで考え中
2012年 03月 30日
いよいよ新学期である。
転入生、編入生の説明会に、学科主任最後の仕事をする、教務委員さんたちと。
都市環境デザイン学科が一番多い。
6名。2名の3回生ゼミ編入は私のところに。これで、私の3回生ゼミは13名、しかも男性が7名!!
4回生ゼミ14名のうち、男性は4名だからなあ。
転編入生4名の2回生うち、2名が私のゼミに。
2回生ゼミは、こちらも空前の27名となる。完全に2つゼミをする気持ちでしようと思う・・・
夕方碓井先生のリゾートマンションへ。新著の読書会もするのかと思ったけれど、鍋パーティだった。
温泉が14階にあって、のびのび。体重が71.4㌔これは危険水域。
山森亮(やまもりとおる)『ベーシック・インカム入門-無条件給付の基本所得を考える』(光文社新書、2009年)読了。
warfareからwelfare、workfareからbasic・income・・
ちょうど、子ども手当が、所得制限付の児童手当に戻ってしまったというニュースを見ている。
これについて、批判的だったら、ベーシック・インカムを唱える政治家もちゃんと筋が通っているのだと言えそうだ。
同様に年金の税財源化(長生きすることがよくなかったことを保障する保険であることの矛盾)が部分的ベーシック・インカム政策だということを初めて知る。給付型税額控除は少しわかりやすい、ベーシック・インカム政策としては。
生活保護の捕捉率の低さや国民の序列化、被保護世帯のスティグマ批判論、あfるいは世帯という捉え方から来るジェンダー問題(フェミニズム運動)などなど、福祉の権利化運動のなかで出てくる、ベーシック・インカム化すべきだと主張する施策セット。
他方、思想的には真逆のリバタリアンや新自由主義、競争市場至上主義の人たちの小さな政府、企業民営化論からくるベーシック・インカム論的施策セットがあるとき、この両者の違いを見分けるメルクマークはどんなものがあるのだろう?