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約130年ぶりに復活!「大阪七墓巡り」~大阪の先人たちとゲニウス・ロキ(地霊)に捧げる~

https://www.facebook.com/events/461612367191858/ より

約130年ぶりに復活!「大阪七墓巡り」~大阪の先人たちとゲニウス・ロキ(地霊)に捧げる~

8月15日 10:00〜今日 5:00
大阪七墓(梅田、南濱、葭原、蒲生、小橋、千日、鳶田)
【概要】
いよいよ2012年8月15日(水、終戦記念日)に大阪七墓巡りを復活させます。七墓アーティストによる弔いのパフォーマンスを体感しながら梅田、南濱、葭原、蒲生、小橋、千日、鳶田の7つの墓所を巡ります。

大阪とは何か?まちとは何か?祭礼とは何か?生と死とは何か?弔いとは何か?アートとは何か?有縁と無縁とは何か?・・・それらを問う、小さな旅です。

今回はオカモトマサヒロ、岸井大輔、むつさとしの3人のガイドがナビゲートします。

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【大阪七墓巡りについて】
「七墓巡り」とは江戸時代の大坂町衆の風習で、毎年、盆になると市中郊外の七墓を巡り、有縁無縁を問わず「同じ大坂の地に住んでいた町衆、先人ではないか」とその霊を慰めたもの。また江戸時代の後期ともなると若い男女のデートコースとしても活用されたようで、町衆は自由闊達に「遊び心」を持って七墓巡りを楽しんだという。

「大阪七墓巡り復活プロジェクト」は近代以前の大坂の都市祭礼であった七墓巡りと、町衆の「遊び心」を130年ぶりに復活させようというもので、七墓跡において語りや詩の朗読、演劇、歌、ダンス、音楽といった7つの遊び心溢れるパフォーマンスによって、大阪の町衆の霊を慰めることを企画している。

2011年春に発足し、2011年8月15日に試験的に「大阪七墓巡り」を実施。2012年も8月15日に「大阪七墓巡り」を予定している。

http://www.facebook.com/osaka7haka
http://www.asahi-artfes.net/program/2012/post-15.html

【大阪七墓の歴史的経緯と場の特徴】
大阪夏の陣で豊臣政権が滅亡すると、夥しい戦死体が大阪市中に溢れ、その処理として市中の郊外に墓所が設定された。元禄期にもなると、墓所には死刑場や遊郭、芝居小屋などが置かれて開発され、こうした場所は「悪所」(歴史学、社会学的な概念でいうところの「アジール」)と呼ばれた。悪所には、村落共同体から追われた流れ者や罪人、遊女、流民、芸能民などが数多く集まり、そのコミュニティの融合から、新しい大阪の都市芸術が生まれてきた。例えば千日墓地前にあった道頓堀五座で演じられる悲劇のヒロインのモデルが、じつは数日前に千日前刑場で磔で処刑された実在の遊女であった・・・といったようなことは日常茶飯事のことであり、近松門左衛門の『曽根崎心中』『心中天の網島』といった一連の心中物(当時は、心中沙汰は御法度で罪人扱いであった)も、こうした大阪七墓=「悪所」を背景にして誕生している。今回のパフォーマンスは、大阪の都市芸術のマトリックス(母胎)であった大阪七墓(悪所)の跡地において実施されるが、原点回帰することで、過去、現在、未来へと継承されていく、新しい大阪の都市芸術を産み出したい。

【大阪七墓巡りの実行と継承の意義】
オーストラリアの先住民族アボリジニは、天地創造の神話「ドリームタイム」を引き継ぐために、神話や物語の主人公、先祖の英雄たちが旅したのと同じように神話、物語の舞台を尋ね歩く『ウォーク・アバウト』という儀式を行う。これを先祖代々、繰り返すことによって、アボリジニはアボリジニの文化を守り伝えてきた。「大阪七墓巡り」も先人、大阪の町衆たちが実行してきた儀式を引き継ぐことで、都市文化を守り、伝えようとするもので、「現代大阪版ウォーク・アバウト」といえる。今回だけの一過性のイベントに終始するのではなく、毎年、盆には実行し、大阪の夏を彩る都市祭礼として世間に広く認知され、普及することを目的としている。

【アート・パフォーマンスによる都市祭礼の実施と可能性の模索】
いま日本国中の街中や商店街で様々なアート・プロジェクトが展開されているが、その目的の多くは「地域活性化」や「経済効果」といった近代資本のロジックに支配されたもので、地域で行われるアート・プロジェクトを、まるでまちや地域の営利営業活動のように捉えている例が数多く散見される。しかし本来、アート、パフォーマンスには、経済や資本といった近代論理を越えた、もっと豊潤な精神世界の発露、生命の情熱やカオスに因った自由闊達な表現があった。近代資本主義が世界を席巻し、巨大なアート・マーケットも誕生したが、それ以前の上古、古代、中世の文化的、芸術的活動は、超自然への「交流」「祈り」「恐れ」「信仰」といった意味付けでなされたものが大半であった。「大阪七墓巡り復活プロジェクト」は、アートによる経済効果=「まち起し」ではなく、アートによる先人たちへのレクイエムと鎮魂=「まち鎮め」である。参加者は、先人たちの霊(土地の霊。地霊。これを古代ローマ人たちは、これを「ゲニウス・ロキ」と呼んだ)と現代アーティストとの魂の交流(「共演」といってもいいかも知れない)を体感することで、大阪という都市のゲニウス・ロキと、アートの可能性を感じてほしい。

【主催】
大阪七墓巡り復活プロジェクト実行委員会
(http://www.facebook.com/osaka7haka/)

【協力】
NPO法人ココルーム
(http://www.cocoroom.org/)
カマン!メディアセンター
(http://www.kama-media.org/)

【助成】
公益財団法人アサヒビール芸術文化財団
(http://www.asahibeer.co.jp/csr/philanthropy/ab-art/index.html)



●昼の七墓巡りコース 

ナビゲーター むつさとし 

午前10時出発~午後11時頃解散予定
午前10時より出発して、午後10時まで、約2時間おきに、全七墓の弔いのパフォーマンスを体感しながら巡ります。昼の暑い盛りなので、こまめに休憩を取りながら、電車移動がメインです。むつさとしによる、それぞれの墓地にまつわる語りもあります。途中夕方には釜ヶ崎夏祭(慰霊祭)にも参加します。参加料金はひとり5000円。定員20名です。その後、【夜の七墓巡り】にも参加したいという方はOKです(1日に七墓巡りを2回することになりますが・・・)

【参加料】5000円
【定員】20名

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●代参コース 

ナビゲーター 岸井大輔

七墓巡りは楽しそうだけどこの暑い中大阪の野外で散歩はちょっと、という方やお盆とはいえ平日の昼間は仕事なんです、という方。代わりにお参りしてきます。

お申込みいただいた方には

1 当日の中継を見れるユーストリーム中継のパスワードがメールで届きます。

2 現地で七墓巡りに参加した気になれる『代参証』を郵便で送ります。

クーラーのきいたお部屋で、ネット越しに七墓を巡れますよ。
七墓巡りが盛んだった江戸時代は、お参りに行くのが今よりも大変だったので、代参のプロがいました。神社のスタンプとか記念品とかも、元をただすと、代参用のお土産だったりすることもあるようです。最近はあまり見なくなった『代参』。七墓巡りリメイクにあわせ、現代版を作ってみます。

ご希望の方は下記を添えてお申し込みください。

A お名前

B メールアドレス

C 『代参証』送付先希望住所

D 代参をお申込みされる『墓』(下記より番号でお選びください)と、そのパフォーマンスが行われている下記時間にあなたがいる予定の場所の住所
①11時予定 葭原 木室陽一(舞踊家)
②13時予定 小橋 北村成美(なにわのコリオグラファー)
③15時予定 梅田 アサダワタル(日常編集家)
④17時予定 千日 青山るりこ&ふじこ(ダンサー&0歳児)
⑤19時半予定 鳶田 うえだかなよ(詩人)
⑥20時半予定 蒲生 ナカガワエリ(即興楽団UDje( ) 団長)
⑦22時予定 南濱 米子匡司(音楽家)&大歳芽里(振付家・ダンサー)

1墓500円頂戴します。何墓でもOKです。お金は振込でも郵送でも受付けます。8月12日(日)24時まで受け付け中です

※参加費振込先 
池田泉州銀行 新金岡支店 
普通口座 0140848 口座名義 ムツサトシ

※参加要領送付先住所
〒542-0081
大阪市中央区南船場4-9-6
順慶町アーバンライフ405号
株式会社まちらぼ 宛

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●夜の七墓巡りコース 

ナビゲーター オカモトマサヒロ

午後6時~深夜
江戸期の七墓巡りにならい、盆の夜に歩くコースです。釜ヶ崎夏祭りの慰霊祭に参加したあと日暮れ後に出発します。鳶田(うえだかなよ)、蒲生(ナカガワエリと即興楽団UDje( ))、南濱(大歳芽里&米子匡史)でパフォーマンスが見ます。その後、残り4か所の墓(梅田、葭原、小橋、千日)を一部電車を利用しながら巡ります。参加費はひとり3000円。定員は20名。終電なくなったあとも歩くことになりそうですが、もちろん途中離脱OKです。

【参加料】3000円
【定員】20名

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●一墓巡りコース

途中合流・途中離脱可能
七墓全部を巡るのはムリだけれど「ここの墓参りには参加したい」「このアーティストの弔いパフォーマンスは見たい」という方はご連絡ください。参加料金1000円で見学、参加を受け付けます。
①11時予定 葭原 木室陽一(舞踊家)
②13時予定 小橋 北村成美(なにわのコリオグラファー)
③15時予定 梅田 アサダワタル(日常編集家)
④17時予定 千日 青山るりこ&ふじこ(ダンサー&0歳児)
⑤19時半予定 鳶田 うえだかなよ(詩人)
⑥20時半予定 蒲生 ナカガワエリ(即興楽団UDje( ) 団長)
⑦22時予定 南濱 米子匡司(音楽家)&大歳芽里(振付家・ダンサー)

【参加料】一パフォーマンス 1000円
【定員】各10名

by kogure613 | 2012-08-15 16:02 | アーツ現場 | Trackback | Comments(0)

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