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森谷司郎『動乱』吉永小百合,桜田淳子 小池静子『柳宗悦を支えて―声楽と民藝の母・柳兼子の生涯』

2015/3/29(日)
夜観たテレビ録画の映画は、森谷司郎監督『動乱』(1980年、150分、東映・シナノ企画)。
森谷司郎(1931-84)監督は、東宝出身、成瀬巳喜男、黒澤明の両監督の助監督を経験。
『小説吉田学校』を政治学の授業に活用させてもらったことを思い出す。最近は『八甲田山』を観た。

宮城啓介(高倉健)という二・二六事件の中心人物(名前はフィクション)が主人公、皇道派の安藤輝三大尉をモデルにしたという。吉永小百合も前半と後半でずいぶん違う佇まいになっていて、なかなかにきれい。
桜田淳子の姿もあって、これがなにか懐かしいというか切ないというか・・・

『LADY』を歌い『動乱』を好演した桜田淳子 http://shiseiweb.com/%E8%8A%B1%E3%81%AE%E4%B8%AD%E4%B8%89%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA/487.html

完全休日。
ずっと高校野球を流しながらの読書。
柳兼子(1892-1984 中島かね)さんの伝記。小池静子『柳宗悦を支えて―声楽と民藝の母・柳兼子の生涯』(2009年、現代書館)。この本を読んでいるが、その前に、松橋桂子『楷書の絶唱―柳兼子伝』(1999年、水曜社)があったので、これも買っておく(文献や年譜、索引があり、佐藤克明さんの解説や推薦がある)。
アルト歌手である柳兼子が一番信頼していたピアニスト、土川正浩さんは、志賀直哉の二女、留女子さんと結婚。でも、戦後すぐに結核で亡くなる。

小池静子(2009)p159より
<兼子は昭和21年2月には宮内庁における「御前演奏」に出演、「敗戦によって失意の天皇をお慰めするために呼ばれた」という。伴奏は土川正浩が務める。
<伴奏者の土川正浩は昭和9年ころから兼子の伴奏を受け持ち、伴奏者としての卓越したテクニックとセンスを持ち合わせている人物であった。このころ一番好んで共演している。おとなしい温厚な人柄で、兼子は志賀直哉の次女留女子を妻に世話し、媒酌人をしている。また兼子の次男宗玄の妻万亀子は留女子の妹でもある>


by kogure613 | 2015-03-29 20:30 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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