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ミロス・フォアマン『宮廷画家ゴヤは見た』、アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』、斎藤隆夫

2015/4/25(土)
夜は、映画鑑賞。
ミロス・フォアマン監督脚本『宮廷画家ゴヤは見た Goya's Ghosts』(114分、2006年)。
これで、ミロス・フォアマン作品は、5作目。
いままで観たのは、『パパ/ずれてるゥ! Taking Off 』(1971)、『カッコーの巣の上で One Flew Over the Cuckoo's Nest 』(1975)、『ヘアー Hair 』(1979)、『アマデウス Amadeus 』(1984)。

いずれも心動かされるもの。今回は、ゴヤという画家と宗教界、そして王室、富裕層との関係。そして他方、銅版画やリトグラフによって悲惨な人間模様を映し出す。「世の中の隠されたもの」「見たくないもの」まで見せてしまう芸術営の実相がよく描かれている。
もちろん、異端審問と今度は自由主義の旗のもとの弾劾。この矛盾するとんでもない人物を、ロレンソ神父という転向の極致の濃い人物に肉化している。

http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E5%AE%AE%E5%BB%B7%E7%94%BB%E5%AE%B6%E3%82%B4%E3%83%A4%E3%81%AF%E8%A6%8B%E3%81%9F/331285/

<アカデミー賞監督賞などを受賞したミロス・フォアマン監督が、スペインの天才画家ゴヤの目を通して人間の真実、愛の本質を見つめた感動作。ゴヤが描いた2枚の肖像画のモデルたちがたどる数奇な運命を、18世紀末から19世紀前半の動乱のスペイン史を背景に描く。『ノーカントリー』のハビエル・バルデム、若手実力派女優ナタリー・ポートマン、『エクソシスト ビギニング』のステラン・スカルスガルドら国際派キャストが織り成す重厚なドラマに圧倒される。>

<あらすじ
18世紀末スペイン、ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)は国王カルロス4世(ランディ・クエイド)の宮廷画家に任命される一方、権力や社会を批判する絵画も描いていた。ある日、彼のミューズであるイネス(ナタリー・ポートマン)が、ロレンソ神父(ハビエル・バルデム)が指揮する異端審問所にとらわれてしまう。そして彼女を救おうとしたゴヤが見たものとは……。>
今日は、4回ゼミ生が卒研の候補の一つが、アガサ・クリスティーだというので、買っておいた『そして誰もいなくなった』(ハヤカワ文庫、2003年、清水俊二訳)を通勤のお供で読む。
いやあ、うまく出来ている。同じような設定ってこの前、日本人の作家でも読んだな。ウィキより:
<イギリスで新聞連載、アメリカで雑誌連載の後、1939年11月6日にイギリスのコリンズ社「クライム・クラブ」より "Ten Little Niggers"、翌年1月にアメリカのドッド、ミード社「レッド・バッジ・ミステリー」より "And Then There Were None" として刊行された。
孤島から出られなくなった10人が1人ずつ殺されていくというクローズド・サークルの代表的作品であるとともに、「童謡殺人」(見立て殺人)の代表的作品でもある。全世界で1億部以上を売り上げ、その評価はクリスティ作品中でも特に高く代表作に挙げられる。作者自身により戯曲化されており、何度も舞台や映画、テレビドラマとして上演されている。中でもルネ・クレール監督の1945年の映画はよく知られている。>

昨夜、妻に聞いてもらったらよかったが、来週月曜日にはpodcastで聞くことができるとのこと。
<ラジオ番組「Glow生きることが光になる」 4月のゲスト小暮宣雄さん 「地域と呼吸する-アーツの取り組み、そしてアール・ブリュットの可能性」 http://www.no-ma.jp/?p=11083 >

出かける前に、録画していた<英雄たちの選択「開戦前夜!政治家 斎藤隆夫の挑戦~命をかけた名演説~」>を観る。いままさに最もチェックしておかねばいけない議事録削除や訂正圧力との関係である。NHKもバランスを取ろうと必死なのか?

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-04-23&ch=10&eid=19977
<太平洋戦争前夜、暴走する軍部に立ち向かったひとりの政治家がいた。斎藤隆夫である。小柄ながら、ひとたび議会の演壇に立つと、舌ぽう鋭く人々をうならせた。昭和11年5月、2.26事件の2か月後、いわゆる粛軍演説で、軍部の政治介入を鋭く批判し、多くの国民の喝采をあびた。そして、太平洋戦争開戦の前年の昭和15年、あらためて議会での演説の機会が巡ってきた。「政党政治の火を消すな!」斎藤の命をかけた挑戦に迫る。>


by kogure613 | 2015-04-25 22:53 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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