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あさ、届いていたCDを聴く ゼクシィの付録DVDを見る

あさ、中古で注文していたORANGE RANGE『1st CONTACT』を聴く。もちろん、途中からザザッピング(おっと、ミステイク、でもいいか、ザッとザッピングの意味で)とになったけれど。なるほど、高校生はこういうのを聞いているのか、と。まあ、なんとなく知っていたけれど。

そのチープさが不思議な感じ。かつての渋谷系とはまるで違う。最後の『山内中校歌』のみ耳に残る。これも音楽、いえ、いまは、これが音楽。では、今日、八重山民謡とかは、何と呼んだらいいのだろう。あるいは、ベラ・バルトークやアントン・ウェーベルンは。

そのあと、昨日、二条駅そばの大垣書店(2階にゲーセンがあり4階がシネコンがあるこのビルもUSJの兵舎っぽさと同じくすでに何かが終わったあとの廃墟っぽさが漂っていた)で買っていた『ゼクシィ』9月号の付録DVDを見る。なるほど、うまく作っている。韓国で編集とかしているいみたい。タイアップ曲を書き歌うユーミンってその生存自体がすごいなあ。マリッジブルーを克服するまで。こうして結婚式に向かってもらわなくてはウェディングビジネスが成立しなくなっているからねえ。うまい(うまいって二度も言った)。それにしても本体が重すぎる。

午前中、大学で毎日新聞のエッセイを書く。8/19(金)連載予定なのでずいぶん早いのだが、どうも、せっかちなので、つい書いてしまう。

題して「だれでもアーツ」。軽いものにした。ホントは、見えない壁とか、死の三つの人称とかも、考えたが、まあ、字数的にはこれでいいのではないかと。そのあと、成績をつけて無事提出。学生がよく本を借りに来るようになった。知的な交流が出来て嬉しい。前年度までとは大違い。

開放的な気持ちで、地下鉄に乗る。ダンスを見るつもりだったが、無意識に京阪三条駅で下車していた。ゆっくりプロ野球観戦。阪神が今年は中日よりもやっぱり強いことは確実。それでも川上憲伸の勇姿はファンとしては気持ちよいもの。

烏賀陽弘道(うがやひろみち)『Jポップとは何か~巨大化する音楽産業~』岩波新書、2005.4。朝日新聞社の元記者で岩波書店というとあまりにもパタンだが、ぼくには、ずいぶんと参考になる新書だった。まだ、暫定的だが、もし自分探しの旅を来年もするのであれば、今年は愛国イベントからの自由だったが、「音楽ビジネスからの自由」というテーマにして、この本を使う手があるなあと漠然と思った。P228の部分のみを引用しておく。
 こうした「製品」そのものの質を競うのではなく、広告や宣伝などで競争することを一般的に「製品外競争」という。テレビ出演をめぐる饗応や買収も、広義には製品外競争の一つであるといえる。(中略)
 98年以降、CDの売上げが急落してから、音楽産業は様々な「犯人」を挙げ、それを潰すことには実に熱心である。「インターネットからの不法ダウンロード」や「逆輸入盤」などがその例だ。しかし、全く不思議なことに、その最大の「製品」である「楽曲」についての自省の声がほとんど聞こえてこない。CDが売れなくなったことについて、「外部の敵」を非難することには熱心だが「自分たちが送り出す楽曲は、今のままでいいのか」という真剣な議論や検討の声が聞こえてこないのだ。そういう反省がないまま「外部の敵潰し」ばかりを続ければ、リスナーの反感を買うだけの結果に終わりかねない。そろそろ「タイアップなどなくとも、人々の心に響くうたをつくろう」というごく単純明快な「製品内競争」が始まってもいいころではないだろうか。

by kogure613 | 2005-07-29 23:38 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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