午前中、21日(行政学85名)と23日(キャリア開発演習Ⅰ、171名)の授業の準備。22日のイベントデザイン論だけは、昨年度までとずいぶん受講生数が違うのでまだ考えがまとまらない。
補陀落渡海のお話は興味深かった。61歳で流されるというのも昔はもう老人だとしても恐怖である。ニライカナイなどの仏教版、中世やなあ。井上靖や松本清張の小説にもあるのだそうだ。
松本清張といえば『黒地の絵~傑作短篇集(二)』(新潮文庫、1965)。「黒地の絵」は、後半戦争の死骸エンバーミング的処置。大江健三郎の「死者の奢り」を思い出す。平野謙(解説)さんのいうように「装飾評伝」は面白い。「真贋の森」はすでに読んでいた。「紙の牙」は、昔、徳島市役所でも市役所内でうろうろする市政新聞記者がいたので、そんな時代もあったのだなと思い返す。『第7335回「新潮文庫松本清張傑作短編集 その18、紙の牙 ストーリー、ネタバレ」』 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11778918485.html
帰って録画していた映画、『居酒屋ゆうれい』を気楽に観た。
1950年生まれの萩原健一さん。最近はほとんどどうしているのかわからないが、確かにモテていたのだろうなとか思う。無口で不細工、でも男気はあるという感じで、高倉健的だが、より親しみやすい感じ。西島秀俊さんがあたりまえだがとても若い。
渡邊孝好『居酒屋ゆうれい』(1994年、110分、東宝)
<原作は山本昌代の同名小説(河出書房新社・刊)を元に、萩原健一、山口智子、室井滋を迎え居酒屋を舞台に繰り広げられる幽霊(前妻)と飲み屋のご主人(主人公)と後妻の一風変わった三角関係を描いた喜劇映画。>
壮太郎:萩原健一
里子:山口智子
しず子:室井滋
辰夫:三宅裕司
幸一:西島秀俊
魚春:八名信夫
佐久間:橋爪功
理恵:渋谷琴乃
杉本延也:豊川悦司
豊造:尾藤イサオ
ちづる:角替和枝
カスミ:余貴美子
翼:比嘉武尊
里子の母:絵沢萌子
骨董屋:大竹まこと
掛け軸泥棒:深沢敦