桐野夏生『ダーク』上下 大学院の授業を木曜日3限目に移す
2016年 09月 30日
2016/9/30(金)
桐野夏生『ダーク』上下(講談社文庫、2006年。単行本2002年)。
結構夢中で読んでしまう。特に下巻は、ある諦念からのものすごく深い闇からの希望の光のようなものまで見えたりして、上巻におけるひたすら暗い世界があっただけになかなかの快感なり。
上巻の終わり「光州が燃えている」は、『メタボラ』(2005)とかとも通じる世界。
<40歳になったら死のうと思っている。お前に何が起きた。お前は何をしに来た。型に流し込まれたばかりのコンクリートが次第に固まるように、私の決意も日に日に水分や気泡が抜け、硬化していく。死ぬと決めてからの私は、気持ちが楽になった。壮大なるミロの物語、MIRO’s EXPERIENCE最新作!>
今日は、金曜日2限目に、大学院の「アーツマネジメントⅡ」を行ったが、木曜日に集めてほしいという院生からの希望で、来週から木曜日3限目にすることになった。教室は9302教室。 どんなことをしているか、興味ある学部生やその他、文化政策やまちづくり、もちろんアーツマネジメントに関心のある方はのぞいてください。教科書も貸せます(自分の本なので)。