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片渕須直『この世界の片隅に』イオンシネマ桂川

2016/11/18(金)

キャリアの授業。

先週のテストのあとに見せた映画『種まく旅人 みのりの茶(臼杵市の有機茶畑)の続き。

片渕須直(かたぶちすなお、1960年生まれ)さんのインタビューなどを読み、原作をひっぱりだして読んでいたために、昨日の『聲の形』ほどの驚き(気がつくと泣いていた)はなかったが、そのあまりに忠実な原作の世界の再現とアニメとしての優しさにじわじわと目頭が熱くなって、もう終わるの?ていう感じになった。

大人が子供に自信をもって薦められる映画という話があって、そのとおりだと思うし、大人がこの時代を子供に伝えることの困難さを少しでも解消してくれるだろうと思う。京都は桂川のイオンシネマだけなのが寂しい。


新婚の時に行うその地域の問答をすずがおばあさんから教えてもらう。この新床の会話の伝統。新しい傘問答が、柿と関係するというのも興味深い(周作の方も教えられたのだろう、きっと)。お箸の持ち方で遠くに嫁に行くのか近くなのかが占えるとか、細かいところが大事だなと思い出して暖かくなる。


片渕須直(脚本も)『この世界の片隅に』2016年、126分、配給:東京テアトル。

原作:こうの史代、企画:丸山正雄、プロデューサー:真木太郎

美術監督:林孝輔、音楽:コトリンゴ、アニメーション制作:MAPPA

キャスト(声の出演)

のん(本名:能年玲奈):北條(浦野)すず

細谷佳正:北條周作

尾身美詞:黒村径子

稲葉菜月:黒村晴美

牛山茂:北條円太郎

新谷真弓:北條サン

小野大輔:水原哲

岩井七世:白木リン

潘めぐみ:浦野すみ

小山剛志:浦野十郎

津田真澄:浦野キセノ

http://eiga.com/movie/82278/

<第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化。第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描く。昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。>
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by kogure613 | 2016-11-18 21:34 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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