iaku『車窓から、世界の』ピッコロシアター中ホール ようせい喫茶
2016年 12月 09日
2016/12/9(金)
iaku『車窓から、世界の』ピッコロシアター中ホール。
iakuがなかなか観劇できていなかったので、とてもラッキーだった。DVDもいろいろ売っていたのに、結局、『エダニク』の2016年版だけを買ってしまい、他が気になって仕方がなかったな、帰りの普通しか止まらない塚口駅で。
お芝居も、特急が通過する、中途半端で寂しいプラットフォーム上での会話が舞台上のすべて。椅子が3つ。座るのは同人誌の男のみ。
でも、プラットフォームの端にいるという不審な男、ガーススカウトが集う柿のある場所や中学校のPTA、新駅誘致する草の根保守の巣の商工会、同人誌を作る男の部屋などを想像させていって・・会話だけで、いなくなった中学生、意識不明の中学生を思い、しかし分からず戸惑う90分弱。見出すと、園子温『紀子の食卓』をすぐに想起。あと、お芝居だと燐光群の『8分間』も思い出すところかも。
このお芝居が喜劇的でもあるのは、演出家の力もあるのはもちろんだが、PTA副会長の中年おばさん役の岸本奈津枝さんの貢献も随分あって、ああ、こういうタイプがそのバックの日本の多数派を占めているのだろうと思う。でも、新駅反対していたというから、うまく誘導すれば、改憲反対とかにも動くのだろうが、どうだろうねえ、やっぱり、日本のいまは悲観的にしかみられへんから・・
iaku「車窓から、世界の」ピッコロシアター中ホール、19:34~21:01。
作:横山拓也 演出:上田一軒
http://www.yokoyama-iaku.com/2016/12/iaku-15.html
<『ここで起きた人身事故も、駅一つ離れたら「迷惑」でしかなかったんかな。』
地元有志のはたらきかけによって出来た念願の新駅「東奥原」(ひがしおくばる)。しかし、多くの住民は従来から利用していた特急が止まる隣の奥原駅から離れることはなかった。おかげで、当初見込んでいた年間乗降利用客数には程遠く、駅前開発は停滞、東奥原駅は地域発信型請願駅の代表的な失敗例となったしまった。この駅のホームから中学生女子三人が特急電車に飛び込むという凄惨な事件から2週間。今日は彼女たちがかつて所属したガールスカウト主催の「お別れ会」が行なわれる。2014年春、ピッコロ劇団(オフシアター)初演の問題作、再び。>
出演
三井(若い中学校教師):橋爪未萠里(劇団赤鬼)
洋平(三井と同棲):大塚宣幸(大阪バンガー帝国)
金堂(ガールスカウト指導員):木全晶子(ピッコロ劇団)
忠岡(中学校PTA副会長):岸本奈津枝
鳩里(プラットフォームの端にいる男):杉原公輔(匿名劇壇)
忠岡(駅員):緒方晋(The Stone Age)
舞台監督:青野守浩
舞台美術:柴田隆弘
照明:葛西健一(GEKKEN staffroom)
音響:三宅住絵(Quantum Leap*)
音響オペレーター(東京公演):今里愛(株式会社エスエフシー)
演出助手:鎌江文子
宣伝美術・webデザイン:下元浩人(81 EIGTY ONE)
宣伝写真・舞台写真:堀川高志(kutowans studio)
チラシモデル:澤田紬希、徳永風歌、山内佑夏(以上、舞夢プロ)
制作:笠原希(iaku/ライトアイ)
企画・製作:iaku
10時半から、左京西部いきいき市民活動センターに。ギターの練習、詩吟の声などを聞きながら。早く着いたので、図書館に併設しているようせい喫茶へ。ゆず茶50円、コーヒー100円。東山総合支援学校の生徒たちが給仕してくれる。養正コミュニティセンター。
近くの高齢者が定期的に集まってくるようだ、10時開店だったが、ちょっと前から座っている。図書館の本もなかなかに充実、はだしのゲンもちゃんとあったな。