鳥畑与一『カジノ幻想―「日本経済が成長する」という嘘』
2017年 01月 24日
217/1/24(火)
校務のあと、早く帰る。
珍しく発熱。37.5度。今日は20時頃から途中何度も起きたが睡眠がとれて頭もスッキリする。
少し前に読んだ本。鳥畑与一『カジノ幻想―「日本経済が成長する」という嘘』(KKベストセラーズ、2015年)。リゾート法を思い出す。サミュエルソン経済学の話は懐かしかった。地域振興に外部からの特効薬はいままでもこれからもないだろうし。
カジノは日本を幸福にするのか!? IR型カジノの"危うさ"を解明『カジノ幻想』 http://news.mynavi.jp/news/2015/04/11/032/
<では、推進派が主張する「カジノで日本経済が成長する」は真実なのか。著者は、「ゼロサム」「カニバリゼーション」「ジャンケット」「コンプ」などのキーワードからIR型カジノの危うさを解明。カジノの危険性と、そこに残された可能性から、カジノが日本を幸福にするのかを問い直している。>
鳥畑与一『カジノ幻想―「日本経済が成長する」という嘘』(KKベストセラーズ、2015年) http://casino-ir-japan.com/?p=5375
<鳥畑氏の講演を、昨年4月「全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会総会」の会場で聞いた。
アメリカ・アトランティックシティのカジノ産業衰退の話を、数字を使って語っていたが、失敗の話は後からいくらでも語れるだろう、という印象だった。この本も同じような読後感である。
本書はそれらの例や推進派が語っていることに反論を加えている。もしそれが事実ならば、それを反面教師にすればいいのではないかと思う。
ただ、鳥畑氏が語るように、IR=カジノの議論は現状「別の土俵からの空中戦」であることは事実である。さらに国会では政治色が反映されて、歩み寄りの余地はない。
情緒論ではなく、推進派が使用する数字に対して、きちんと数字で反論したのは大きな意義がある。>