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前川裕『クリーピー』  安藤隆之「Ⅰ 演劇とは何か」

2017/1/26(木)

平熱。ただ、すこし頭痛と風邪のような症状あり。

食欲もぼちぼち戻る。ただ、2時間寝ると一度起きてしまう。

途中にしていた文庫本、前川裕『クリーピー』(2014年、光文社文庫、2012年単行本)を読み終える。映画を先に観ていて、前半分中心に映画化したと黒沢清監督がいっていたことを思い出しつつ、原作と映画との関係の一助になりそうだ。まあ、病気の時に読むのがいいのかどうか分からないが僕はまあ大丈夫なほうで。

割りと違うなあと思ったのが「私」である高倉という大学教授ということで、もと警察官である様子はなく、どちらかというとアカデミックな犯罪進学者。ゼミのことなども詳しく、作者の前川さんが本物の大学教授(比較文学、アメリカ文学の専門)だからだそうだ。足の不自由な同級生がピアニストになる話など映画では描かれないあれこれもあり、原作もまたなかなかに面白さが潜んでいた。


授業のためのメモ(主に新しく始める劇場文化論)・・・・安藤隆之「Ⅰ 演劇とは何か」を読みながら

「劇」。演劇と劇場、劇画と画劇

演劇と映画とに共通するもの(すべての演劇、映画でなくてもいい)・・・・俳優(役者、声優)、物語(脚本、シナリオ)、会館(劇場、映画館)、演出(安藤さんが商業ミュージカルでは演出まで著作権があるので世界中同じ舞台になるとのこと)、(観客)

演劇と映画との違い・・・・いつが完成時か、一回性、観客(観衆)の態度が上演(上映)に与える影響、上演時に音響、照明。撮影・編集時に音響、照明


<ミュージカルでは、演出にも著作権がある。『ミス・サイゴン』にあっては、ヘリコプターは世界中どこでも同じ装置で同じように飛ばねばならない。『オペラ座の怪人』冒頭で客席に落ちんばかりのシャンデリアはどこの劇場でも同じである。異なる工夫をすることができない。つまり丸ごと著作権のある上演である。これは単に商業主義による結果ばかりでなく、演劇の映画化、映画との折衷化努力とも言うべき姿である。観点を変えて言えば、演劇の商品性の追求とも言うべき姿である。商品というものは大量に生産されるが、どれも同じクオリティ、同じ外観と同じ使い勝手を持たなければ意味がない。>
p10 安藤貴之「Ⅰ 演劇とは何か」『ヨーロッパ演劇の形』(2001年、中京大学文化科学研究所)より

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by kogure613 | 2017-01-26 22:47 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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