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有馬哲夫『児玉誉士夫 巨魁の昭和史』 テリー・ギリアム『バロン』

2017/2/11(土)

寒い。山科の路面は滑りやすい。

校務。

昨日から読んでいた本を読み終える。

有馬哲夫『児玉誉士夫 巨魁の昭和史』(2013年、文春新書)

児玉誉士夫さん中心に戦後政治を見るというのもなかなかに興味深い。

いま、トランプさんと安倍さんが話しているところだが、やはり何かしらの「ディール」(軍需産業とかインフラ企業とかの)をやっているのかしら?

有馬哲夫『児玉誉士夫 巨魁の昭和史』(2013年、文春新書)

http://hon.bunshun.jp/articles/-/1424

白洲は興味深い人物ではあるが、基本的にメッセンジャーボーイだった。吉田は日本人に対してはワンマンぶりを発揮するが、政権を永らえさせるために、チャールズ・ウィロビー(マッカーサーですらない)にひたすら媚を売っていた。

占領軍やアメリカに逆らったヒーローがどうしても欲しいというなら、なぜ児玉誉士夫を取り上げないのだろうか。NHK的にいうなら、彼は「占領軍を手玉にとった男」であり「CIAと渡りあった男」だった。

拙著『児玉誉士夫巨魁の昭和史』で筆者がしたかったことは、そういった彼の姿を浮かびあがらせることだ。ただし、脚色や潤色を交えて歴史を歪めるのではなく、公開資料に基づき、検証を重ね、できるだけ主観を交えずにわかっていることのありのままを示そうと努めた。歴史的事実は、作り話よりも複雑だが、はるかに劇的で面白い。

もう1つしたかったのは、児玉を日本の政治史の中に正当に位置づけることだ。アメリカ側に残る膨大な第1次資料は、それができるというより、そうすべきだということを示している。

戦後の日本で、政治上の大きな出来事が起こると、CIAがそれについての報告書や記録を作成するのだが、そこに彼の名前が頻繁に登場してくる。

児玉は、筆者いうところの「政治プロデューサー」だったからだ。つまり、政治家や政党に資金や便宜を与え、さまざまな人物や組織と結びつけることで、日本の政治を一定の方向に動かそうとする人間のことだ。フィクサーと違うのは、総合的で長期的視野を持っていることだ。

児玉と同じカテゴリーに入る人間としては、総理大臣を辞めたあとの岸信介が挙げられる。組織としては、アメリカのCIAおよび国務省がそれにあたる。だから児玉や岸はCIAや国務省と関わることになったのだ。

児玉は、岸などとともに「CIAのエージェントだった」とよくいわれる。彼らが「CIAの工作に協力して日本を売った」という意味なら、これは歴史的事実に反している。

本当のところは、児玉とCIAは、目的が同じ場合は、相手を利用しあったということだ。だが、彼らは互いに自分たちの最終目的が相手とは違っていることを意識していた。

児玉とCIAは、日本を共産主義に対する防波堤にする、再軍備させ、軍備を強化する、というところまでは共通点が多かった。だが、児玉の最終目的が日本を独立国とし、アジアの盟主として復活させることだったのに対し、アメリカの目的は、日本を自らに従属させ、対抗勢力にならないようにすることだった。>

帰って録画していた映画を観た。テリー・ギリアム『バロン』。

ただ、はじめは18世紀後半のドイツの劇場ってこんなんだったんだなとか興味を持ったが、その後は、いささか退屈になってしまった。

テリー・ギリアム『バロン』(1989年、127分、コロンビア映画。The Adventures of BaronMunchausen, 「ミュンヒハウゼン男爵の冒険」の意)

監督 テリー・ギリアム

脚本 テリー・ギリアム、チャールズ・マッキーワン

18世紀後半の「理性の時代」、ドイツはトルコ軍の攻撃に晒されていた。指揮官のホレィシオ・ジャクソン参謀長は、論理と科学を是とする一方で、自分の命令に逆らう部下を次々と処分していた。廃墟の中に建つ劇場では、ヘンリー・ソルト一座による『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』が興行されていたが、突然本物のバロンを名乗る老人が乱入。彼は、今回の戦争の原因は自分にあると主張し、そのいきさつを語りだした。・・・・・>


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by kogure613 | 2017-02-11 21:48 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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