劇団太陽族『かえるでんち』ウイングフィールド  柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』第5巻

2017/6/3(土)

岩崎正浩さん(1963.11.2生まれ)と深津篤史(ふかつ しげふみ、196788 - 2014731日)さん。社会演劇派と内面文学派。ずいぶん肌合いが違うだけに、岩崎さんの選んだ戯曲がどんなものだろうというのが一番興味深かった。そして、これは太陽族に相応しい台本であり、なんだか、いつもの太陽族と同じじゃんと思ってしまうのだが、冒頭がやはり深津ワールドなんだなとかあとで気づく。6/19と6/20の生と死の落差。


懐かしい中3の理科室(もう子供たちが減って大人たちの生涯学習センターになっている)が舞台。

ロッカーから校庭への出入りはアングラ郷愁。地方都市。対峙するのは東京ではなく大阪。山の手の住宅街とそうでない下町があるようだ。

客演の人たちがまたとても良くて、船戸香里さんのコミュ障女性ってもうツボすぎて笑ってしまう。喜劇ではないはずだが、ずいぶん笑い泣き的世界であった。


最後に歌、もういちどというのも志の輔落語的でもあるし。BGMは、1985-6年ぐらいの歌。渡辺美里のマイレヴォリューションやおニャン子クラブのセーラー服を脱がさないでなど。


劇団太陽族『かえるでんち』ウイングフィールド。90分。

作:深津篤史 演出:岩崎正裕

出演:森本研典、岸部孝子、篠原裕紀子、佐々木淳子、中西由宇佳、韓寿恵 / 小笠原聡、河本久和、趙清香、平井佐智子、船戸香里、三田村啓示

http://natalie.mu/stage/news/229379

<本作は、2014年に逝去した桃園会・深津篤史の戯曲を上演する企画「深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~」の参加作品。桃園会によって2001年に初演された作品で、かつて中学校だった悠(はるか)生涯学習センターを舞台とした物語が描かれる。

演出を手がけるのは、深津とともに関西演劇シーンを牽引してきた岩崎正裕。なお本作は、「第9回むりやり堺筋線演劇祭」にもラインナップされている。>

http://www.osaka-artscouncil.jp/taiyozoku2017/

<かつて中学校であった悠(はるか)生涯学習センター。

この施設のガードマンを務める天地は廃校となった中学の卒業生。

当時、生物研究部であった同級生の浜口、小左内と共に過去へのこだわりから離れることが出来ない。夜な夜な中学時代に逃避するように、三人の密かな集いの場が生涯学習センターで開かれる。それは少年時代へのタイムスリップのようでもある。

昼間の生涯学習センターは女たちの集いの場。少年天地たちの妻たちや同級生であった女たちは料理教室に参加している。十五歳の自分を懐かしみながら、それぞれの人生に問題を抱える人びと。

世間では原因不明の伝染病が蔓延しているようだ。

パン生地をこねて、打ちつける人びとは、やがて世界への希望を口にする。

「私の手の中の世界」「私たち生きている」と。>

今日からインターンシップ研修。

去年は外部委託が多いものだったが、今年からは内製化することになり、インターンシップ推進委員さんにお世話になることもあり、初日はすこし覗くことにした。自己紹介を自分もすることになり何も用意しなくてただの挨拶になる。そして全員の紹介が終わったあとに、学生に質問はないですかというと、「ミーハーな質問ですが」ということで、私の「頭巾」について、どうして、頭に「頭巾」しているのか?というものがあった。

「バンダナ」と言われることが多いのに「頭巾」とは?名札を見なかったが、これは文学部の学生参加なあ?とか思っておかしかった。


柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』第5巻、読了。ケースワーカーとして少しずつ成長する市役所新人の女性、義経さんの物語。おばあさんの施設送りとアパート探しの前半と、アル中の元ホストとの辛い対応。断酒会についてが詳しい。成果がすぐに出ない仕事だからこそ公共サービスなのだろうとは思う。義務教育でも本当は同じことだろうし。


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by kogure613 | 2017-06-03 22:27 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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