チェルフィッチュ『現在地』107分、DVD。作・演出/岡田利規

2017/6/15(木)

2限目は、映画『幕が上がる』を使った授業。やはり、コメントするときはすべて一時停止すべきだったかも。でも、それだと映画としての連続性がなくなるので、台詞がないときに入れたりもしたのだが、BGMで声が聴こえないとの学生の声。うむ。

3限目はチェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』(2014年)の前半部分。その前に、青年団『東京ノート』(1998年にザ・スズナリで公演されたもの)の冒頭を提示。『東京ノート』は、1994年初演なので、2つとは20年の隔たりがある。

これは、ペーパーでは載せていなかったが、すぐにチェルフィッチュじゃあ、演劇の流れが見えないかと思ったが、どちらにしても、学生たちが知っている演劇とは違っていて、混乱している感じはあった。

じつに 興味深かったのは、このコンビニ演劇(奇妙な身体の動きと「暗い」と学生がいうバッハのチェンバロ)に好意的で面白かったと書く学生に、造形コースの人が多く、舞台芸術コースでは逆の比率になったということ。

帰って、チェルフィッチュの2012年のDVDを鑑賞。途中まではかなり淡々として、うとうとしてしまうこともあったが、突然の首絞めから、なにか同じトーンなのに、見え方が変わっていった。

不自然な語り文的発話。語尾に「わ」多用。

チェルフィッチュ『現在地』107分、DVD。作・演出/岡田利規。

新作『現在地』は、わたしたちの現在を、「変化」をテーマに描きます。

『現在地』は変化をめぐる架空の物語です。SFみたいな。

わたしたちは、状況を変化させたいと強く望んだり、変化させなければと焦ったり、怒ったり、実際に変化に身を投じたり、それはできずにためらったり、常に冷静で穏やかであろうと努めたり、変化するしないを勇敢さ臆病さの問題として考えたり、考えなかったり、開き直ったり、自分の考えていることが正しいのかどうかの確信をどうしても欲しいと思ったり、正しい人間でいたい過ちを犯したくないと思ったり、たとえばその気持ちを過去に人類が犯した取り返しの付かない過失になぞらえようとしたりします。

『現在地』というフィクションの中の人物たちも、そうやって生きます。 岡田利規

作・演出/岡田利規

出演/山崎ルキノ、佐々木幸子、伊東沙保、南波圭、安藤真理、青柳いづみ、上村梓

美術/二村周作

音楽/サンガツ

舞台監督/鈴木康郎

音響/牛川紀政

照明/大平智己

映像/山田晋平

ドラマターグ・演出助手/セバスチャン・ブロイ

宣伝美術/松本弦人

撮影・編集/西野正将

助成/公益財団法人アサヒビール芸術文化財団

協力/急な坂スタジオ

企画・制作/KAAT神奈川芸術劇場、precog

主催/KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)

この世界を脅かすフィクション チェルフィッチュ『現在地』 http://www.cinra.net/interview/2012/04/02/000001

<東日本大震災から1年。あの時から私たちに突きつけられた過酷な現実は、一見平常を取り戻したかのように見える日々の裏側で、変わらずその黒い大きな口を開き続けている。そして私たちもどこかで薄々、その現実からは逃れられないことを感じている。チェルフィッチュ待望の新作『現在地』は、そんな私たちが突きつけられている過酷な現実に対して、真っ向から挑む作品になりそうだ。作・演出の岡田利規は震災以降からの影響を全く隠そうとはしない。日本の無気力な若者をリアルに描き、数々の賞や評価を得た岡田は、その作風をかなぐり捨てるように、今まで疑い、避け続けてきた「フィクション」という武器を手に取って、この現実に対峙しようとしている。そんな大転換期を向かえたチェルフィッチュの岡田利規、宣伝美術として新しい変化を加えたグラフィックデザイナーの松本弦人、そして音楽を担当するサンガツの小泉篤宏を迎え、『現在地』について、それぞれの立場から語って頂いた。>


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by kogure613 | 2017-06-15 21:09 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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