文学座『中橋公館』(作:真船 豊)ピッコロシアター大ホール
2017年 07月 16日
2017/7/16(日)
梅雨はあけていないはずなのに、猛暑。
ピッコロシアターの冷房は、少し強くて鞄の長袖シャツが活躍。
文学座創立80周年記念・文学座公演 紀伊國屋書店提携『中橋公館』ピッコロシアター大ホール。14時ぴったりから15分の休憩挟んで16:53まで。前半の初めに少し違和感を覚え、違うことを考えてしまったが、そのあとは少しずつ、この真船豊さんという文学座創設メンバーの世界、そして文学座のドラマ手法に馴染んでいった。
戦後すぐに公演された作品を今に再演するという長いインターバルにまず驚く。
支那人という言葉が普通に使われていて、それも逆に新鮮。悪い意味でもいい意味でもなく。
日本人と中国人という比較が、北京で生まれれた日本人というどちらに所属しているかが曖昧な家族の目線で相対化されて。
作:真船 豊
演出:上村聡史
<北京で終戦を迎えた中橋家に、父・徹人が遠方から久々に帰宅する。今なお医療奉仕に中国大陸を駆けまわる徹人とは対照的に、病弱な長男・勘助は母・あや、妹たちと共に異国の地に暮らしながら、中橋家の支柱の役を担ってきた。勘助のひとり息子・良助は熱烈に予科錬を志願して、今、内地で終戦を迎えている。家族が不安と焦燥に駆られるなか、徹人だけは現実離れした認識しかもたず、周囲をあきれさせていた。
晩秋になり、一家は引揚船で帰国することになったが…。 >
石田圭祐=中橋徹人(勘助の父、蒙古などへ行き阿片中毒治療をするのが使命と思っているが、家族のことはノータッチ)
浅野雅博=中橋勘助(父とは違って病弱、家計を担っているが息子・良助のことは家の女性に任せていた)
倉野章子=中橋あや(徹人の妻、良助の面倒を娘二人とともに育てる)
名越志保=深沢幸子(勘助の次妹)
吉野実紗=深井愛子(勘助の末妹)
浅海彩子=長谷茂子(勘助の長妹、夫と子供の世話、甲斐甲斐しく)
木津誠之=長谷政治(茂子の夫、怖がり、中橋公館によく来る)
福田絵里=吉村徳子(茂子の長女、男の子を産むことに)
内堀律子=長谷道子(茂子の次女、女学生)
相川春樹=長谷春夫(茂子の長男、丸坊主の学生)
越塚学=吉村雄一(徳子の夫、技術者なので北京に在住できる)+支那人コック
前東美菜子=アマ
名越志保=アマの少輩(娘)