教育勅語の現代語訳がいろいろあって

2017/3/15(水)

午後、3日目の学内合同企業説明会、最後まで立ち会った。今日もゼミ生OGがいてあれこれ。

B to Bの会社が多いのが最近の特徴(意図的でもある)。

たまたま福岡県の企業さんでその関西の責任者の方が宮崎県出身だったこともあってじっくりと企業さんの説明を全部聞いて、なるほど企業それぞれの個性って色々あるんだなあと感心してしまった。工場は京都府内にもあるのでそこから来られたそうだ。

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ツイッターで作家高橋源一郎さんの暫定版らしいが、教育勅語の口語的訳が出ていたので、アップしておく。いま、教育勅語にはいまの日本にも通じる徳目が書いてあるという方々(稲田朋美さんなど)が引用するものもそのあとにアップして比較しておこうと思う。

高橋源一郎さん@takagengen による教育勅語の現代口語訳 

https://twitter.com/takagengen/status/841888318962950147

https://twitter.com/takagengen/status/841888785570902016

https://twitter.com/takagengen/status/841889527677521920

https://twitter.com/takagengen/status/841890089936510977

https://twitter.com/takagengen/status/841890552702500865

https://twitter.com/takagengen/status/841891151326154752

https://twitter.com/takagengen/status/841891583976964096

https://twitter.com/takagengen/status/841891915083743232

はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね。

きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。

その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。

そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。

もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください。

というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです。

いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです。

そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上!明治二十三年十月三十日 天皇。

国民道徳協会現代語訳(佐々木盛雄さんによるものらしい)

http://www.meijijingu.or.jp/about/3-4.html

 私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。
 国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。
 このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。
~国民道徳協会訳文による~

一般的な現代語訳

教育勅語の現代語訳 http://www.kyoto-kyoiku.com/kihonhou/tyokugo.htm

 天皇(明治天皇)ご自身がお考えになるに、天照大神(あまてらすおおみかみ)以来の天皇の御先祖たちが我が日本を建国するにさいし、その規模は広大で、いつまでもその基礎が揺(ゆる)ぐことのないようにされ、さらに、御先祖たちは身をつつしみ、国民をたいせつにして、後の徳政のお手本を示された。天皇の臣民である日本国民は、いつの時代も忠孝をつくし、国民が心を一つにしてその美徳を発揮してきたこと、これこそ我が国体(天皇制社会)のもっともすぐれた点であり、教育の大もともここに根ざしていなけれはならない。
 お前たち臣民(児童・生徒)は、父母に孝行し、兄弟は仲良く、夫婦も仲睦(むつま)じく、友人とは信頼しあい、礼儀を守り、みずからは身をつつしみ、人びとには博愛の心で親切にし、学業に励(はげ)み、仕事を身につけ、さらに知識をひろめ才能をみがき、人格を高め、すすんで公共の利益の増進を図り、社会のためになる仕事をし、いつも憲法を大事にし、法律を守り、ひとたび国家の一大事(戦争)になれは、勇気をふるいたて身も心もお国(天皇陛下)のために捧げることで、天にも地にも尽きるはずのない天皇陛下の御運勢が栄えるようにお助けしなけれはならない。こうすることは、単に天皇の忠良な臣民として行動するというだけのものではなく、同時に、お前たちの祖先が残したすぐれた点を継承し、それをほめたたえることにもなるのだから。
 このような教えに従うことは、まさしく我が天皇の祖先たちが残されたおさとしで、皇室の子孫も臣民もともに守るべきものであり、之(これ)を過去現在のどの時代に当てはめても間違っていないし、国の内外、世界中に当てはめても誤りではない。自分(天皇)は、お前たち臣民たちとともに、このことを自分自身によくいい聞かせ、その教えを守り、君臣一体となってその徳をより高めたいと思う。
 明治二十三年十月三十日  御名(明治天皇、睦仁(むつひと)) 御璽(天皇の印)

山住正己『教育勅語』 (朝日選書、1980年、朝日新聞社)のここの部分が大事だな。

130

<…たしかに19世紀の日本では、日常の徳育の指針としては、儒教以外に見当たらなかった。そこで教育勅語では、(儒教の:小暮注)五倫のうち「長幼序あり」「夫婦別あり」をそれぞれ「兄弟ニ友ニ」「夫婦相和シ」などというように、若干の手直しをしたうえで、。徳目として並べたてた。道義退廃をなげき、天皇による指針の提示を願っていた地方長官たちも、たいていは儒教の教育を受けてきたのだから、彼らにとっても、これらはなじみ深い徳目だったろう。>
130-131
<しかし勅語の思想は儒教そのものではなかった。……勅語の全体的な構造を見ると、国家に緊急の事態が起これば、あげて国に身命を捧げるべきことを説き、日常の道徳も、この究極目的のための手段として位置づけられていた。儒教は、みごとに利用されたのである。王道思想は、人間の良心・徳性という内面まで支配するものとして利用され、しかも最終的には、…武をもって立ち国を守るという覇道に優位があたえられていたことになる。>

参考に原文

朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス
爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩󠄁󠄁アレハ義勇󠄁󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺󠄁風ヲ顯彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ俱ニ遵守スヘキ所
之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト俱ニ拳々服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ 
明治二十三年十月三十日 御名御璽
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by kogure613 | 2017-03-15 21:26 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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