山田太一(原作脚本)『岸辺のアルバム』1977年

2017/4/2(日)

午前中は、ニトリモール枚方。出口を間違えて枚方ドライブw

午後は、背割堤へ。京都橘大学4回生の一人がチラシを配っていてびっくり。就活大丈夫か。

まだ桜は蕾がほとんど。でも、人出は結構あったな。

前にも書いたけれど、逃げ恥はじめ重版出来や空飛ぶ広報室などでヒットを獲得してきた野木亜紀子さんという脚本家を卒研テーマにしたいというゼミ生がいて、変わるかも知れないが、脚本家という、重要だが、あまりクローズアップされないアーティストジャンル研究は面白いので、改めて、すこし意識している。

演劇や映画でも脚本家やドラマトゥルギストなどは注目されているのだろうが、テレビドラマだと監督は複数なので、だいたい一人で筋を通す脚本家の存在はもともと重要になる。

ということで、改めて、山田太一さんを意識する今日このごろ。

ようやく、1977年、TBS、『岸辺のアルバム』全15話を見終わる。7巻に三話あって、15話だけ、水害のシーンのオープニングがない。まあ本編であるから当たり前なのだが、最後の結末を最初から見せて、3年前の災害なので、記憶に新しい実際を元にしていると言うだけで、かなりシリアスな作りのドラマであったと改めて思う。

でも、阪神淡路や東日本の災害を経て、19軒が多摩川の洪水(それも上流のダムの放水によることもあって)で流されていくというホームドラマの実験性はいまでも心打つし、今、テレビドラマはどうなっているのかとか考える重要な体験でもあった。

『岸辺のアルバム』(きしべのアルバム)は1977624日から930日まで放送されたTBS系のテレビドラマ。

(出演)

田島則子:八千草薫

田島律子:中田喜子

田島繁:国広富之

篠崎雅江:風吹ジュン

沖田信彦:新井康弘

丘敏子:山口いづみ

川田時枝:原知佐子

北川徹:竹脇無我(特別出演)

塚本信夫

川田祐作:園田裕久

時枝の男・二宮:保積ペペ

本山可久子

小鹿番

秋山絢子:沢田雅美

中田敏雄:村野武範

堀先生:津川雅彦

田島謙作:杉浦直樹

(スタッフ)

原作・脚本:山田太一

製作:大山勝美

プロデューサー:堀川敦厚(現:堀川とんこう)

演出:鴨下信一、片島謙二、佐藤虔一、堀川敦厚

音楽:小川よしあき

テーマ曲:「ウィル・ユー・ダンス」ジャニス・イアン

製作著作:TBS

ウィキ

1974年の多摩川水害が背景にある。この水害で多摩川の堤防が決壊し、19棟の家屋が崩壊・流出したが、家を失ったことのほかに家族のアルバムを失ったことが大変ショックであったという被災者の話を山田が聞き、そこからドラマの構想が生まれた。ラストの水害で家が流されるシーンは、実際の報道映像が使用されている。
主演の八千草薫は家族に隠れて和泉多摩川駅の向かいのホームに佇む美しさに惹かれたといって電話をかけてきた竹脇無我と不倫する主婦を演じ、それまでの良妻賢母的なイメージを打ち破り、新たな役どころを開拓。テレビ大賞主演女優賞を受賞。また、この作品でデビューした国広富之はゴールデン・アロー賞放送新人賞等を受賞した。
当時の平均視聴率は14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とそれほどでもなかったが、その後評価が高まり、現在[いつ?]では、テレビドラマ史に残る名作という評価が定着している(山田は「脚本家を志す学生から『早春スケッチブック』と並んでこの作品が最も質問を受ける」と著書で語っている)。
このドラマは、前述のように実際に東京都狛江市で起こった水害を題材に、平凡な中流家庭の崩壊を描いた作品である。それまでの「家族で食卓を囲んで最後はハッピーエンド」というホームドラマの殻を打ち破り、辛口ホームドラマというジャンルを確立した点で、革命的な作品であり、日本のテレビドラマ界に与えた衝撃は大きかった。
そのストーリーと共に特筆すべきは、オープニングの映像である。平穏に見える川が、ある日突然濁流に変わり、平凡な家庭を飲み込んでいくという、この作品のテーマを見事に象徴している。特にジャニス・イアンの甘く気だるい歌声と、マイホームが濁流に飲み込まれていく実際のニュース映像が鮮烈に印象に残る。
『岸辺のアルバム』というタイトルも含蓄がある。途中の回で、それぞれに秘密を抱える主人公の家族が、偽りの笑顔をつくって多摩川の岸辺で家族写真を撮るシーンがあるが、アルバムは、こうした偽りの家族平和の象徴である。夫の秘密は東南アジアから風俗業の女性を「輸入」していること、妻は不倫、姉は白人留学生にレイプされたこと、弟は建売りの自宅の手付けを先に打ったのに流してしまった家の娘とつきあっていることだ。
しかし、最終回で家を失う家族が、必死で持ち出したものがアルバムだったことから、最後は家庭や家族の絆の象徴としてアルバムが登場する。たとえ偽りでも、たとえ崩壊しても、最後の拠り所は家族であるというのが、作者のメッセージであり、そのメッセージを『アルバム』に託している。家族とは何かを考えさせられるタイトルである。
北川徹と堀先生の配役は、当初は逆(津川雅彦が北川、竹脇が堀)であった。>
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by kogure613 | 2017-04-02 22:53 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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