髙樹のぶ子『マイマイ新子』 アラン・J・パクラ『大統領の陰謀』

2017/4/28(金)

読み終わった自伝的小説、髙樹のぶ子『マイマイ新子』(新潮文庫、2009年、2004年マガジンハウスより単行本)。いやあ、ほろっとなり放し。おじいさんと9歳の新子との強いシンパシー。友達との遊び、冒険、ケンカ、仲直り、友情、別れ・・・

一番は、新子の好奇心と独立心、そして妄想力。

『この世界の片隅に』片渕須直監督アニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』その原作経、という道筋。原作を読んでまたこのアニメを見直したくなる。

【コラム】『マイマイ新子と千年の魔法』が描かなかったもの - 未完の映画評 http://urx.red/Ddsg

< 新子の父親・東介は元特攻隊員で、おばあちゃん・初枝の弟は広島の原爆で死んでいます。だから新子は、その意味がよくわからなくても、「特攻隊」や「原爆」という言葉が嫌い。また新子は、戦後10年のこの年に、家族と共に被爆地ヒロシマを訪れ、その復興ぶりを目の当たりにし、できたばかりの平和記念資料館では被爆地の惨状に息をのむ。
 また時代背景として描かれるのは戦争絡みだけではない。映画ではわかりやすく田舎の女の子・新子と都会の女の子・貴伊子の対比が描かれるが、原作の中の新子の家はもう少し複雑な環境になっている。
 おじいちゃんの代に不在地主で田んぼを取り上げられた、元はそれなりの地主。シゲルの家は元そこの小作で、今でも新子の青木家には腰が低い、といった感じ。
 そしてこれが小説ならではと感じたのは、子どもの目を通して、少しずつ時代の変化が描かれていく点だ。映画『マイマイ新子と千年の魔法』ファンなら思わずニヤリとしてしまう貴伊子のライバル金山食堂の宏子、その金山食堂こそが、当時まだ珍しかった洋食屋として時代の波を物語る。元小作だったシゲルの家も分け与えられた田んぼを売って自転車屋を開き、いずれはクルマ屋にしたいと考えている。鼻たれ小僧・シゲルが将来を口にするくだりは、こいつもいずれは大人になるんだなぁと思えて微笑ましさと共に頼もしさを感じる。新しいなにかが始まるということは、古いなにかが終わることでもあろう。>

行政学の3回目。金曜日が一番遅い。国家公務員の採用と進路、その過程としての天下りと渡り。いいか悪いかという規範ではなく、どうしてそれは起きてきたのかという存在を考える。

京都府庁で会議。13時半から16時過ぎまで。

終わってから、京都の小劇場演劇世界について質問を受ける。

私もそんなに詳しくはないが、みなさんが思っているよりも、狭い世界だということは分かってもらったようだ。

京都府とすると、小さな演劇やダンス企画を対象としたりすることではなく、もう少し、文化芸術の格差是正とか地域創生的なことと関係づけられないか、との問いかけでもあった。

例えば、NPO法人京都舞台芸術協会など法人格のあるところか、そこをベースとする実行委員会が全体的な窓口か主催になって、演劇フェスを、観光客の京都洛中集中是正の一環として、京都市外で1ヶ月ぐらいに渡ってする(夏休みとか3月ぐらいとかになるか?)ことなどは考えられないかとか、そういう話になった。

真っ先に頭をよぎったのは、利賀村のこと。そして行ったこともないが、鳥の劇場や豊岡市の動き。大きく言えば、エジンバラ・フェスティバル。

夜観た映画はBS日テレの録画。アラン・J・パクラ『大統領の陰謀』。

どうも、すこしはっしょていたようで、興味深いドクメンタリータッチでしかもミステリ風なのでDVDを注文することに。

アラン・J・パクラ『大統領の陰謀』1976年、138分、ワーナーブラザーズ。

ダスティン・ホフマン:カール・バーンスタイン

ロバート・レッドフォード:ボブ・ウッドワード

ジェイソン・ロバーズ:ベン・ブラッドリー

ジャック・ウォーデン:ハリー・ローゼンフェルド

ハル・ホルブルック:ディープ・スロート

マーティン・バルサム:ハワード・シモンズ

ネッド・ビーティ:ダーディス

スティーヴン・コリンズ:ヒュー・スローン

メレディス・バクスター:デビー・スローン

1972617日、首都ワシントンD.C.のウォーターゲートビルで働く警備員のフランク・ウィルズ(演:本人)が建物のドアに奇妙なテープが貼られていることに気付き、ワシントン市警に通報。民主党全国委員会本部オフィスに侵入していた5人組の男は不法侵入の罪で逮捕された。
入社してまだ日が浅いワシントン・ポスト紙の社会部記者ボブ・ウッドワード(演:ロバート・レッドフォード)は、社会部長のハワード・ローゼンフェルド(演:ジャック・ウォーデン)から、民主党本部における不法侵入事件の法廷取材を命じられる。窃盗目的で押し入ったと思われていた容疑者たちの所持金が多額であった事と、所持品の中に無線機や35ミリカメラ等不可思議な物が含まれていたためである。予審が行われている裁判所に赴いたウッドワードは、共和党系の弁護士が傍聴に来ていることに不自然さを覚える。さらに容疑者のうちの1人、ジェームズ・W・マッコード・ジュニアが、CIAの警備官だったことを告白したとき、ウッドワードはこの事件が単なる物盗りの侵入事件ではないことを直感し、踏み込んだ取材を開始する。
一方、先輩記者カール・バーンスタイン(演:ダスティン・ホフマン)もこの不法侵入事件に興味を抱いていた。彼はウッドワードの書いた原稿を焦点が甘いと指摘し、推敲してみせる。ウッドワードは反発しつつもバーンスタインの手腕を認めざるをえなかった。2人の熱意を感じたローゼンフェルドは、ベテランの政治部記者に任せるべきだと主張する編集局長のハワード・シモンズ(演:マーティン・バルサム)を説得し、2人を担当記者にする。
当初は政府機関の厚い壁に阻まれ五里霧中の状態であったが、ローゼンフェルド、サイモンズ、編集主幹のベン・ブラッドリー(演:ジェイソン・ロバーズ)等、社の幹部の叱咤を受けながら取材を進めていく内に、僅かながら現れ始めた情報提供者や以前からのウッドワードのニュースソースである謎の人物ディープ・スロート(演:ハル・ホルブルック)からの助言・示唆により、現大統領リチャード・M・ニクソン再選委員会の選挙資金の流れの不自然さに行き着く。それによって侵入事件の全貌が次第に明らかになってきた。>


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by kogure613 | 2017-04-28 22:32 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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