努力クラブ『フォーエバーヤング』人間座スタジオ プロトテアトル『行進曲-マーチ-』ウイングフィールド

2017/4/29()

人間座スタジオ。椅子ぎっしり。40プラスアルファ。平台4枚のベンチだけ。男が後で椅子二つのみ。

努力クラブのやりたくなったのでやります公演『フォーエバーヤング』14:06-15:18。開場のあと少しして、雷雨があったようで、無音のはずの音響にアクセントあり。

作・演出:合田団地。

出演:楠 海緒(女1としておく)、川北 唯(オセロット企画、女2としておく)、大石 英史(男としておく)。

はじまりが特に微かな小声、途切れる会話。具体的なことは、昼に話し尽くしたのかも知れないが、抽象的な自分のだめさを女2はずっと言い募る。女1は、腹黒いかも知れないが、高校時代から一貫して優しい。ただ優しくしつつ、悔いがずっとあるようで、ドライブの時、男にそれは永遠の悔みやなあとか言われて、それも仕方がない、それが嬉しいのでとか男に言っている。


終電が出てしまった、かなり郊外の駅前のベンチ。何も音ない隙間をその通り、空っぽの人間座スタジオにて演じる。ずっと座っているだけ。あ、コンビニで買いに女1はするぐらいが動き。

男は女1と結婚すると言う。地元のプチ同窓会での出会い。男はビールを飲まないと寝られない。夜中のドライブ。女1は心配するが、男はちょっと結婚後を思ってしまって心配になったのかも。

面白かったのは、客席の反応がお芝居的でない事。隣のファックさんも結構笑っていた。

1を演じている楠さんの笑いが止まらない。これは、楠さん自身の笑いの部分もあっただろうが、それもまたなんか相応しいような極私的演劇である。

1が、優しさのバーゲンだとすれば、女2は、高校時代など若い時に、ずっと周りをバカにしていた報いで、しょーむない男しか寄ってこないのが自分の罰だと言う。女2は、実家に本当に戻るのだろうか。東京あたりにいるのだが、ずっとテレビを観ているだけだと言う。

ドライブの中で、女2は眠ると言う。寝ているということで、男は女1に甘えたい。存在するが寝ているという状態。男は平気、女1は寝ていても女2がそこでいることで抵抗する。そして・・・

いやあ、まあ、これほど、短い時間でしかも展開の少ない会話。それでも、どこか、20数歳行きてきたことの途中での3人の存在には、うっすらとしたホコリ、陰、シコリなどが重なって、良質の私小説の中編を読んでいる味わいがあった。

少し、時間を使うことには苦労しつつ、ウイングフィールドへ。プロトテアトル『行進曲-マーチ-』、作・演出:FOペレイラ宏一朗。FOペレイラ宏一朗さんはコンブリ団のアフタートークに出てはって記憶がある。それもウイングフィールドなので珍しく鮮やか。

プロトテアトル第6回本公演『行進曲-マーチ-』15時すぎから90分。2方向からの客席。確かに道が出来ている。いつもの舞台はその道がすこし広がっているところ。時に花が置かれ(そこで死亡した人を悼む路上に置かれるそれのようだ)たりする。

出演: 小島翔太、豊島祐貴。二人がプロトテアトルの役者さん。

    西村花織(劇団しようよ)西村智之藤田和広畑迫有紀。

たっちゃん(西村智之)の夢とうつつ。夢が二重になっていて、覚めたかと思うともう一方の夢になっていて、進む方向が逆になっている。

たっちゃんの女友達は、きずな(畑迫有紀)だったような、でもそれは若いときで、すこし戸惑ったのも事実だが、結局、結婚したのは、どうもえんちゃん(西村花織、まどか=円なのだろう)。

えんちゃんは、マイクでたっちゃんのおはこを歌ったりする。

なにせ、ザ・ピーナッツの『銀色の道』、渋いというか、もうレトロそのもの。でも歌詞につながる物があるのだろうな。

<遠い遠い はるかな道は/冬の嵐が 吹いてるが/谷間の春は 花が咲いてる/ひとりひとり 今日もひとり・・・・>

お昼に観たお芝居とどこか通じるところがあったなと思う。確かにこれは音楽(行進曲)が流れ、照明も忙しい。でも、その会話の途切れ方。存在の不確さのなかの微小な世界でのきずなの希求。どちらも、極めて、不器用そのものの真面目な生き様への願い、祈っていますの世界なのだ。

あとは、それをどう強靭化するか、演劇としての力へと転化していく方法論を築くかの勝負なんだろうな。

<近畿大学出身の劇団、プロトテアトルによる新作本公演は「夢」と「時代」と「時間」がテーマ。人生における「歩くこと」を停滞させている男が、無限に見る夢の中で、過去の記憶と、未来への希望と戦い、歩き出す物語。
人は歩かなければいけない。次の目的地へ。自らの足を使って。俺は歩きながら夢を見る。一歩一歩とまるで沼に沈んでいくように夢は深まる。永遠と続く道には、友や恋人や家族がいる。過去と現在と未来がつながる一本の道。進む。人は自らの足を使って。ゴールはあるか。それはゴールか。どこへたどり着くのか。勇気を奮い立たせる。ゴーンゴーンと音楽が聞こえる。いつかいつもいつまでも俺は鳴り響くその曲に合わせてまた一歩一歩。これは俺の行進曲だ。>

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by kogure613 | 2017-04-29 22:15 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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