第1回市縁堂2017運営委員会 一坂太郎『吉田松陰――久坂玄瑞が祭り上げた「英雄」』

2017/5/8(月)

3つのゼミ。

2回生の教科書ゆっくり読み。抽象的なのでなかなかついてくるのが大変そう。

共和制と民主制との違い。政治システムと経済システム。社会システムと言うのは、市民(社会)システム、あるいはNPOシステムとどこかで言い換えたいかも。

3回生ゼミ。京都市などに応募する実践的グループワーク。まずはトライアルということで。

4回生ゼミ。すこし名字とか方言とかで豆知識とか、地域文化差の確認なども。でも、基本、みんないまは就活の悩みなどに支配されているようなので、リラックスする季節。7月前後からは卒論へと舵を切らねば。

夕方、進路指導課長との打ち合わせのあと、第1回市縁堂2017運営委員会。京都市市民活動総合センター、ミーティングルーム1。

寄付とは何か、寄付文化でどう市民活動を継続的に行うようにできるのかがを議論。

安倍晋三記念少学院絡みで、安倍さんが、それなら、自分ではなく、吉田松陰記念とすべきだといったという話が妙に気になって買った新書、『吉田松陰――久坂玄瑞が祭り上げた「英雄」』。

松陰神社というのも、安倍昭恵さん関係でよく登場する。戦前の軍国日本という安倍さん的美しい日本に於いて、大事な人物(神格化後)が、この吉田松陰さんなのだろう。

一坂太郎『吉田松陰――久坂玄瑞が祭り上げた「英雄」』(2015年、朝日新書)

<純粋で俗人離れした異端者の松陰。義弟の立場をかさに着て松陰を徹底的に利用した政治家・玄瑞。玄瑞は、松陰のことを「尊敬はしているものの、付き合うには苦手なタイプ」と思っていた節がある。しかし、安政の大獄によって松陰が非業の死を遂げると、その死の利用価値に気づいたのもまた玄瑞だった。やがて玄瑞は、亡き松陰を尊王攘夷のシンボルとして祭り上げていく。>

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<「吉田松蔭」がもてはやされるのは、幸福な時代ではないように思う。

 松蔭は没後、さまざまな政治的な理由により、偶像化された。…「忠君愛国」のシンボル隣、「修身」の教科書にも登場する。…

<松蔭には、国の要人を殺して物事を解決しようとする「テロリスト」としての一面もあるのだが、そうした不都合な部分は極力封印されてしまった。…>

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<史料編纂作業の過程で、亡き松蔭を祭り上げて自分たちの活動に利用しようとする(久坂)玄瑞の「策士」というか、「政治家」としての一面が見えてきたのが、特に興味深かった。試写をシンボルとするのは、実に賢明だ。生身の人間は大抵メッキが剥がれるものだが、死者はいくらでも都合よく変身させることができる。>


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by kogure613 | 2017-05-08 22:09 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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