山下智彦『闇の歯車』 維新の会とれいわ新選組との関係を少し考えた
2021年 04月 20日
2021/4/20(火)
ずっと録画して観ていなかった時代劇。山下智彦『闇の歯車』。
こういう結末が映画としての真っ当さだな。
テレビドラマでは、鼠小僧次郎吉がそのあと北町奉行と一緒に活躍するとか、雲霧仁左衛門もたいに、常に幕府の御用から逃れるというものがあって、それはそれでテレビらしいものなのだろうとは思う。
観終わってから、原作を久しぶりに手にした。おっと、最後のページ・・・映画とは違って。でも、同じといえば同じか。
山下智彦『闇の歯車』劇場公開日 2019年1月19日、92分
原作:藤沢周平(講談社文庫/文春文庫)
監督:山下智彦
脚本:金子成人
音楽:遠藤浩二
https://dramaeveryday.com/yaminohaguruma_0/
瑛太:左之助
橋爪功:伊兵衛
緒形直人:伊黒清十郎
大地康雄:弥十
中村蒼:仙太郎
蓮佛美沙子:きえ
石橋静河:おくみ
中村嘉葎雄:繁蔵 「おかめ」の主人
津嘉山正種 高橋和也
<時代劇専門チャンネルの開局20周年記念作品として、藤沢周平作品としては珍しいサスペンス時代小説を瑛太、橋爪功の共演で映像化。初秋の江戸・深川。闇の世界に生きる佐之助瑛太は、行きつけの酒亭おかめで出会った謎の男・伊兵衛橋爪功から儲け話を持ちかけられるが、危険な匂いを感じ、その時は誘いを断った。
しかし、おくみ石橋静河という女と暮らすこととなり、女との未来にわずかながらの希望を抱く佐之助は、伊兵衛の誘いに乗ることに。伊兵衛の儲け話に乗ったのは、浪人伊黒清十郎、若旦那仙太郎、白髪の老人弥十、そして佐之助。いつもおかめで顔を合わしながら、一度も口を聞いたこともない男たち。押し込みなどしたことがない4人の素人が、伊兵衛の手引きにより、ある商家に眠る七百両を狙うが……。
監督は「鬼平犯科帳 THE FINAL」「三屋清左衛門残日録」シリーズを手がける山下智彦。2019年2月の時代劇専門チャンネルでの放送に先がけ、期間限定で劇場上映。>
https://shuchi.php.co.jp/rekishikaido/detail/6017
藤沢周平さんは闇という文字を題名につけるのは好きだったという(磯貝勝太郎さん)。
1976年9月、「別冊小説現代」に「狐はたそがれに踊る」という題名で掲載された長編。
東京五輪とワクチン供給。すべて、菅義偉さんが次の総裁選に勝利して長期政権を確保したいという動機が明白で、そこで、茶々を入れる下村博文さんとか、禅譲を狙う河野太郎さんとかがプレイしている。
興味深いのは、日本・大阪維新の会のこれからだ。
どれぐらいの基礎票、つまり、トランプ支持者のような不動の支持者がいるかが知りたい。
浮動票も多いはず。いつもは自由民主党に投票するか、世論調査なのでは、内閣支持、自民支持と答えるが実は投票所に行かない層たちが、自民党の汚さとか、自分に不利な税制などで、とりあえずお灸をすえるために、維新の会に入れるという部分がどれぐらいか。なにせ、京阪神に生まれて育つと大人はアンチ巨人なので、巨人がいいなと思っても、表面上阪神ファンと同調している関西人が、アンチ自民なので、仕方がなく維新の会という場合もあるのかも知れない。これは、統計がいるが。
寝床で思ったのは、れいわ新選組のこれからだ。維新の会だって橋下徹個人商店だったのだが、在阪テレビや吉本興業などがタイアップし、公営サービスを私企業に担わせるという、商売人が喜ぶ施策で力を持った。
れいわ新選組は、維新の会の非道さをまず暴くことが第一なのではないだろうか。
維新の影に、累々と倒れる非正規の人たちの苦悶。新自由主義のもと、貧困になっても自己責任という呪縛にどうしようもなくなる人たちが溢れている。
明治維新の前後、維新(これは当時は一新しかなく後世の言葉)の無法者たちが京都などを攘夷という旗印で暗躍。それを守るのが、やはり同じような暴力装置としての新撰組だった。
れいわ新選組は、維新の無謀さを告発し弱体化させるのが第一の使命ではないか・・・そんあことを思って朝を迎えた。