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校務がない(はずだった)水曜日 TAM研のあとは、葬送文化のレジュメ整理

1回生ゼミが1時限目。
昼休みに、臨時の大学評議会。
せっかく、TAM研の会合に出られると思ったが、残っていたのは、1回生が2名だけ。
水曜日は、次年度はやめたほうがいいなあ。

4回生が3名来る。いい話を持ってきたりしてくれて、嬉しい。
静かになったので、アートマネジメント論のレジュメを作る。最大のテーマ、葬送論である。
気が付くと、10ページになっていた。以下は、去年にパワーポイントで作っていたものの、ワード置き換え部分の一部(表とかは出せないので)。少し、重複はあるが、当時こういう感じでまとめていたかと思い出しているところ。
7.死と葬送と文化とアーツ(思想的なメモ)
7-1人類における死の発見
•  葬るということ = 死体を遺体とする〜死を認知する
第2人称の死によって第1人称の死を知る
•  祀まつるということ 死者を祖先とする〜「むら」「いえ」の形成
•  つまり「死」を意識し伝達するとき 人類に「文化」が生まれる
7-2.死の発見とは抽象化=文化の始まり
•  死の一般化、抽象化(=概念化=言語化)、未来の予言/予測〜文化の起こり
•  「言語」を操る人=予言者、治癒者、救済者
•  だれでも死は訪れる
•  不安のなかで死の意味を考える、「なぜか」と
•  不安のなかいま生きる価値を求める、「どのように」生き死ぬのか、ということ
•  宗教という文化の起源、信仰の根拠
•  哲学、思想の存在根拠、記号の価値
7-3.アーツの起源は葬送する術にあった
•  死者との対話が文化の伝達的側面
•  神話の形成〜あの世との対話〜「はじめにことばありき」 〜芸術の起こり
【死者の文化を後世に伝える文化術の形成=葬送】
•  音声による記憶の伝達(伝承する文化)
•  身ぶり・踊りによる心情の共有(儀礼文化)
•  死者の世界への想像力(神話力)
•  他界(死者の生活)の美術的表象化
7-4.葬送の術、アーツの起こりとしての
•  葬送術の起こり【あの世とこの世の交換〜取引】
•  死者をあの世に送り、この世に新たな生命の誕生を祈願する
•  再生(ミイラ化) 
•  豊穣のための奉納〜神仏への捧げ物
•  人身御供から「かたしろ」へ
•  供物、埴輪の起源
7-5.「交換=交替」冠婚葬祭の意義
【文化遺伝子の保存(通過儀礼)と攪拌(結婚交流)】
•  出生祝い:ヘソの緒が切れた祝い(胎児の幸福との交換、危険な下界との戦いのはじまり)
•  七五三、初潮、元服、成人式:身体的、社会的役割の交替(権利と義務の付与:覚悟)
•  結婚:遺伝子の保存⇔個体の死についての準備(遺伝子の組み合わせで適応する新しい個体を用意することで、種の保存をはかる⇔ 古い個体は死が遺伝子的にセットされている)
【歳事における季節の交替、「穢れ」への対応】
•  歳末と正月(年の交換)、二十四節句
•  彼岸、お盆:季節の交替のときに、あわせて
•  あの世とこの世との交流(故人との対話、記憶の更新、先祖との盆踊り)が行われる
•  送り火とともに、精霊流しがあって、これは「穢れ」を流すという日本的な文化伝統が見られる。また、【雛人形は「かたしろ」(水に流す、禊ぎ)を起源とすること】
• 「穢れ」と「祓へ」の関係
• 「穢れ」の「禊ぎ」から神が生まれる
8. 葬儀(葬儀式+告別式)と結婚式(披露宴を含む)、それ以外の冠婚葬祭との比較
•  視点1 鑑賞者の有無、参加者の関与度
•  視点2 演出家、プロデューサの有無
•  視点3 地域固有性、文化的こだわり
•  視点4 選択可能性、個人の自由度
•  視点5 宗教性、神秘性の有無(人為性)
•  視点6 予測可能性
市川雷蔵、京マチ子による田中徳三監督「濡れ髪牡丹」(61)をテレビでたまたまやっていたので見る。
市川雷蔵って37歳の若さで亡くなっちゃたんだなあ。
by kogure613 | 2005-11-30 17:40 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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