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岩清水祭 & 劇団M.O.P.『エンジェル・アイズ』@松下IMPホール

2007/9/15(土)
去年も見た岩清水祭。年に一度、男山に鎮座する岩清水八幡宮から神様が降りてくる。
3つの御鳳輦が、頓宮殿の背後に置かれている。いつもからっぽの頓宮が、本当の神社になる日。
朝、3時半になぜか一度眼が覚めたのだが、このときでかけると、絹屋殿で里神楽を見ることが出来たのだった。火がまだ燃えている。5時半からの奉幣(ほうべい)の儀を門の外から眺めたが、参列者(寄付をした人が含まれているようだ)しかよく分からない。でも、弓矢を持った兵士たちとその周りの神職たちの動きで儀式が行われている気配はする。

8時からの放生会と胡蝶の舞。太鼓橋には、8つの旗。巴のマーク。かわいい女の子たちの胡蝶は4匹。偶数だな。暑い。去年よりも観客が少ない。

10時からの舞楽奉納。はじめてみる。このときは、頓宮内に入れる。背後の隅で雅楽の音。大きな太鼓、鼓のような太鼓、鉦、笛に篳篥、笙。神様が入った拝殿に向かって舞うので、入り口近くで鑑賞するとずっとだいたい後姿を見る形になる。暑いが、途中から横から眺めることにする。平安雅楽会。葵祭などでも活躍しているのだそうだ。

「納曾利」と「蘭陵王」だと思われ、約30分だが、身近に雅楽が宮内で生で演奏され、はじめは姿が見えないのに、右手あたりで鳴り出すのはいささか神秘的だった。このときのためだけに造られた仮の舞台。そこで神たちへと舞われるダンス。その仮面に龍が乗っていたり(あとの若い男性の方の面)、口ががばっと開いていたり(ぶらぶらしているというほうが近い)、アジアの古い舞台のあり方にクラクラ(暑いこともあり)。

眠いけれど、京橋へ。松下IMPホール、劇団M.O.P.第42回公演『エンジェル・アイズ』作・演出:マキノノゾミ。14時ジャスト、音楽が鳴り出し、10分の休憩を挟んで、16時半まで。まるで退屈しない。きわめてテンポのいい西部劇。いや、西部劇のヒーローたちへの回顧劇。テーマパーク的で擬似イベント的で、でも、ああ、ほろりとさせられ、単純で無謀な人たちがいとおしく。

ペシミズムに沈む有名な作家を配置し、ただの娯楽ではないが、でも、エンタテインメント性も100%あって、久しぶりに、時を忘れ、自分の憂鬱もしばし払われた。クーラーが少し強かったが。
帰り、古本市で少し本を買う。
by kogure613 | 2007-09-15 20:37 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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