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芸術は発信しはしない。確かに発酵することは大切だけど、ね。

11/20(木)
なんだか、4時に目が覚めてしまうようになってしまった。
推薦入試の採点も終わって、
能楽堂(京都府の国文祭の仕事)に行くことができる(なにかひとことコメントした。闇についてだったか)。
数学でよかった。

4回生の卒業制作の「はじめに」の文章がメールで来る。
おそろしいことに、「芸術の発信」という文章のオンパレードである。

このブログをゼミ生たちは読んでいないのだなあ。http://kogure.exblog.jp/7161309/
よく言っているんでだけど・・・・(イベントって書こうとしたら、その具体的な別の言葉に代えてねとともに、より強く)
発信はいう必要がないし、芸術の発信って私には理解不能だから、それは何かと聞き続けるよって、ね。聞いてもいなかったのかなあ・・・

さて、発酵する演劇の話をよんだ(http://toraodoc.blogspot.com/2008/11/blog-post_20.html)。芸術の発酵っていうのは、賞味期限がない形として、ありだというブログだった。昔、発信ではなく、アーツは発光ではないか、と書いたが、発酵もありだと思う。

と考えると、発酵しないですぐに発信するようなコンテンツは腐敗して、あっというまに賞味期限が切れるものだというのが分かり易いかも知れない。賞味期限があるから、有名人や流行エンタテインメントやマスコミが存在し、あわててみんなで食べようとする。
だから、マスコミは発信といいたいのだろう。そして、政府や行政も、それに迎合し、世界に発信とかいったりして、有権者のご機嫌をマスコミを通じて伺おうとするのだろう。

採点中に、「ボーモルの病」というフレーズを耳にした。
この文化経済学だけでポピュラーなフレーズって、市場経済を信じている人からみた病。
私からすると、「ボーモルの病」という人の病を思ってしまう。

金剛能楽堂(アーティストやアーツプロデューサをまちづくり系とか行政の人たちが分かるということはまず少なくともいまはないなという確認をしたな)から帰ってくると、医師は非常識だという人の非常識さ、という話をたまたましていた。
by kogure613 | 2008-11-20 17:08 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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