盆踊りが京都洛中で少ない(かも知れない)理由
2009年 07月 28日
どうも、京都は大阪や滋賀に比べて盆踊りが少ないなあという主観的な実感があります。滋賀はさかんですよね、江州音頭が関西を席巻していて河内音頭よりも広いぐらい・・・
で、もしそうだとしたら、これは、念仏踊りから出発した盆踊りが、浄土教系のものだったからで、
京都洛中では室町時代から法華宗・日蓮宗が強く、江戸時代に入れば、山科でも本願寺の影響が影を潜め、山科の護国寺はじめ日蓮宗の伝播が商人を中心に広まっており、そのためではないか?と。
お題目では盆踊りはしない。http://blog.goo.ne.jp/ishinobo/e/a984b146abad556de17a7eee4a820705
鎌倉時代、浄土教系や日蓮宗などの新仏教が武士や庶民の間に普及したのは事実だが、たとえば日蓮宗のお題目などは盆踊りとは直接関係はない。
現世をなんとかしなくちゃいけない、という日蓮宗の影響が江戸時代の京都にはあったのではないか?と。そのかわりに、祇園祭が盛んになったりする、と。でも、まあ、五山送り火はお盆でしょ?とか、まだふらふらしたお話ですが・・・
あと、古い盆踊りとして、松ヶ崎題目踊りがあり、これも、盆踊りだとすると、日蓮宗が盆踊りの起源ということにはなるが、どうも、盆踊りの一般的民俗(ごぜんぞさまと一緒に踊る)とは、この松ヶ崎題目踊りは違うような気もする。
また、戦後の作曲の音頭を復活する動きも注目(山科音頭で盆踊りを考えているからですけど・・)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009072600115&genre=K1&area=K00
約50年前に流行した西陣音頭の原曲に合わせた盆踊りが26日、京都市上京区今出川通七本松西入ルの西方尼寺であった。芸舞妓や市民がゆったりとしたリズムで華やかな踊りの輪を広げた。西方尼寺は天台真盛宗で、本尊は阿弥陀様ということ。
西陣音頭は、西陣織工業組合が上七軒の芸舞妓に歌ってもらいレコードにしたが、その後、途絶えたという。地元の商店でつくる「上七軒匠会」が「上七軒盆踊り」と題して、復活させた。
http://www.city.kyoto.lg.jp/kamigyo/page/0000012881.html