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読書奨励と読書カフェがぼくの置き土産です

6/23(水)
公務がない珍しい水曜日。
そのかわりに、アーツマネジメント論の中間レポートの採点など。
態変さんに4名のレポートをお見せすることに。

授業のあとTAM研。TAM研は積極的部員と自動的に所属することになる部員がいることを説明。
チラシの掲示ワークを来週から再開予定。

18時から、生協の理事会。
読書奨励と読書カフェがぼくの置き土産と思って理事長の最後をなんとかしようと思っている。
メンバーが少し替わる。学生は新しいメンバーが多い。

帰り、歩きながら、今年度の都市とアーツって、自分が意識していた流れ(映画を創作者から年代記的に干渉すること)とは別に、超自然的存在への人間のアプローチの興味深い変遷を見せていることに気付いた。

つまり、アニメという、自然とか非人間的なものに霊魂をあたかも与えるメディアをまず対象としつつ、そこにまた、妖怪(河童)という、超自然的存在を扱っていく。これは、人間の自然への畏怖である。

そして、ようやく、人間が人間でなくなる、つまり幽霊を対象とする、実写映画へと昨日入ったわけであるが、古い映画は、すでにその役者は死んでいるという意味では、すべて死者をあたかもいまに甦らせる降霊術であるわけだし、新しい映画といえど、すでに過去の映像であるから、なくなってしまっているものである。

人間が人間でなくなったことへの恐怖が妖怪の次に対象となっていま『叫』に入ったわけであるが、そのつぎに、復讐劇である『蛇の道』(アウトロー映画)を今年はじめて挿入することで、生きている人間がアンダーグランド化することの恐怖を考えることができ、最後に『トウキョウソナタ』という、一見平凡で幸せな家族がときにおちってしまう陥穽の恐怖とその鎮魂へとすすむというわけである。
by kogure613 | 2010-06-23 23:01 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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