人気ブログランキング | 話題のタグを見る

建築探偵たぬきさんの批評論(メモ)

2010年06月24日(木)の建築探偵たぬきさんの批評論(メモ)が、なかなかにするどく、面白かった。
とりわけ「異議申し立て」としての批評という部分、とてもいまのアーツ評論自体を揺るがす視点だと思います。もちろん、彼の場合は、建築の批評であり、食材の批評を念頭においての発言ではありますが・・・「ランキング1位のものをほめても批評にはなりません」、はい、ココロして・・

http://tanuki.la.coocan.jp/index.htmlより、引用します
批評メモ

 批評について考えてみた。考えがまとまらないのでメモしておきます。

1. 判定ではないということ。建築史の先生で「あれは三流だ」と平気で言うひとがあります。そのせいで、どれだけ保存運動が迷惑したか。本当に三流であるかどうかも議論の余地がありますが、たとえ三流であっても残したいという気持ちには変わらない。いいおせっかいです。批評は判定ではないと思う。

2. 異議申し立てであること。批評をする動機にかかわることです。時として一般に言われていることに逆らうこと。ランキング1位のものをほめても批評にはなりません。少なくともおもしろい批評にはならない。批評はなにがしかの価値基準の変更を求めるものではないか。

3. 上手よりおもしろさ。上手い下手だけを言ってもしかたがないと思う。食材レヴュのとき、おいしいかどうかより、おもしろいかどうかを考えている。ヘタでもおもしろいものはあるものです。逆に上手だけどおもしろみの無いものだってある。批評とはおもしろさの発見、楽しみかたの発見だと思います。

by kogure613 | 2010-06-27 22:26 | 情報収集 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob