ジャック・リヴェット監督『セリーヌとジュリーは舟でゆく』
2010年 07月 26日
午前中、都市と文化資源の採点。でも、終わったなと思うと一人二人と持ってくる。
やっぱり、最終締め切りは、学期の終わりの7/28か。7/29か7/30には成績入力完了するのでそのつもりで。それ以降はどんなに泣きついても(今日も何人も泣きつかれてこちらが疲れた)だめよ。
お昼に、学部の学生学会。AO研にも10万円でたので、2回生ゼミ生さん、がんばって、夏休みボランティアなどに励んでくだされ。秋学期はじめから清算するようにAO研代表にはいっているから、旅費など上限一回1000円で。この清算は、ゼミの前の昼休みにするので、留意するように。
3回生ゼミの最後。スポーツの地域政策効果の発表。一人公務員志望だということだったので、あれこれはなす。
夜は、3時間以上(192分)の映画を見るため、早く食事して、アルコールも梅酒のみで見る。
ジャック・リヴェット監督『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(1974年、フランス映画)。
まだ、ちゃんとは判らないけれど、ゴダールとロメールとの比較をするのがよくない癖ではあるが、ちょうど両極の間みたいに一応石を置いてみてみている。
路上演劇のような味わい。きまったタクシー、その映画だけのルールを共有することで、面白さが増大するし、リヴェット的な俳優さんのあり方、あるいは、しゃべらないときはとことんしゃべらない抑制的な部分と過剰にしゃべりだし、動き出す部分との按配がファンにはたまらないのだろうな、とすこし自分とは違う感性だから、そんなことを思いつつ、でも隣でとてもはまっている妻につられて自分もこの夢うつつの繰り返しにいつしか埋没していく・・
それでも、2時間ぐらいたったところで、アリス的世界の謎がだいたい見えてきて、ちょっと自分的には弛緩してしまった。でも、よくできた冒頭、言葉が少ない穏やかな実験性がほどよく混じったカメラワークなどは『北の橋』と同じで、ただ、7年前ということで、周りはより牧歌的な世界だった。回顧的でもあり。
ジュリエット・ベルト(ゴダール映画の常連さん)、ドミニク・ラブリエに、アリス的お屋敷内映像のなかに、ビュル・オジエ(30歳代半ばぐらい)もいた。