松花堂納涼寄席:桂米二・団朝・よね吉・ちょうば・二乗
2010年 08月 29日
8月最後の日曜日。この頃には、もう秋っぽくなるのに、今年は異常中の異常な暑さ。
めくるめく紙芝居が決まるまえに、2名、松花堂納涼寄席のチケットを買っていたので、そちらに。
17時から19時半すぎ。3名のあと休憩があってあと2名。
予想以上に面白く、妻がやみつきになるという。1800円なら映画鑑賞と同じ。
「大入叶」と赤字で、今日の演目のあとにかいてあったが、当日券はなく、なかなかの盛況。
ただ美術館別館なので、まんなかの柱があってその分集客できない。V型(笑)
桂米朝一門、その桂米二をトリとする5名。
まずは、京都市の二条に四畳半の家にすると自称する、桂二乗さんの『強情灸』。若手でもさっぱりとききやすい。
つぎは、ちょっと弱いかなと思わせて、なかなかの実力者だっや桂ちょうば。「ハンカチ」。夫婦物だが、現代風。商店街で恥ずかしい愛を叫ぶというコンクールがなかなか落語の設定にはあっている出し物だった。10月に繁盛亭で独演会があるようだ。
3人目は少し兄貴ふうな桂団朝。「近日息子」。ぼやき風。政治談議がちょっとなあとか思う。くどさもまた個性、でも、まあ、いささか暑苦しいところが今日は合わなかったな。
休憩の後、よね吉。NHKに出ているということで枕はスタジオおち。せんとくんの日給格差とか。「ちりとてちん」。これは面白い題目でやはり大げさでうまい。
そして、桂米二さん。声が小さいなあとは思ったが、どんどん、その古典的、しかも、若干いかがなものか、という強制夜這い(まあセクハラ)の「口入屋」を楽しむ。口入屋が、いまの民間職安で、しかも泊まらせたりしているし、若干人材派遣業的な営みでもあって面白い。「おなごし(衆)」の説明など、説明を巧妙に入れて、しかも、教養チックにしないところが、さすが~という感じである。