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溝口健二『浪華悲歌(なにわエレジー)』など

4/24(日)
八幡市会議員選挙の投票にいったあと、中書島へ。
雨が降ったり止んだり。天気雨。藤棚。
きたせ昆布(伏水きたせ昆布老舗)の方とソーシャルメディア仲間ということもあり、妻がいい昆布屋さんを探していたので、納屋町商店街まで歩こうと思うと、中書島にもあって、そこで買ってしまう。
そのあと、納屋町にいくと、弟さんがお店に。近くのdining楽というところで昼食。
石本陽風堂さんは、結納司という肩書きであることにはじめて気づく。御菓子司と同じかな?
京都で結納屋さんの組合、京都結納儀式共同組合があって、ここがその世話人さんのようだ。

伏見の原酒を買ってほろよいで、テレビ。
「JIN-仁」というのがやっていた。タイムスリップして幕末の医者になる話。録画ではないので、CMが後半になると半端ではなく多く、最近リアルタイムでテレビをみないので、ここまで広告ばかりなんだとびっくり。初音さんがいっていた、ユニクロのCMもはじめてみる。

お江を妻が見るので、それまでに終わる71分(封切時は89分だったらしいが)の1936年作品、溝口健二監督(原作も:脚色は27歳だった依田義賢)『浪華悲歌(なにわエレジー)』。
関西弁の作品というのは、時代劇以外では、これが『祇園の姉妹』とともに、はじめてだったのではないかという。江戸弁が基本だったのね、それまでは。

『祇園の姉妹』も男にもてあそばれる舞妓さんということだったが、こちらも同趣向。ただ、かたぎの事務員だった村井アヤ子(山田五十鈴19歳、いやあ、ステキなモダンガールに最後なる)のこの展開はかなり理不尽だなあとは思ってしまうけれど・・・

たまたま、祖母の関係で、お金持ちの養子さんの旦那という立場の男の顛末を若いとき垣間見たりしたけれど、なんか、大阪だからでもないけれど、こんな感じだろうなとは思う。強い妻、愛人・・・男はどうもナニワでも京都でも情けないように捉えられるのは、溝口が東京人だからというのは短絡すぎるけれど、どうも、江戸時代から1つの典型になっているのは確かだろう。

それにしても、冒頭のイラつく養子の態度はリアル以上に見ているほうもかなりきついものがあって、そこが当時の新しさだったのかも知れない。ぐーんと主人公のあやちゃんがアップされての終わり方はまたおもしろいかも。
by kogure613 | 2011-04-24 21:24 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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