人気ブログランキング |

MONO特別企画Vol.5『空と私のあいだ』AI・HALL

6/30(木)
近大へ。
先週はテストをしたこともあって、受講数が多かったが、その反動か、30名。来週はアンケートもあるので、その時間を考えながら、授業進行を考えて・・・・
MONOの『橋を渡ったら泣け』(一度、政治学で身近なグループにも支配被支配の関係があるということをテーマに鑑賞させたことがあったけれど、それ以外には使ったことがなかったが、3.11以降なにかよけいこの作品を見せたくなったのだ~暗いといわれることを覚悟しつつ~)の前編(43分ほど、来週に、最後まで)をメインにし~~

その前に、ものすごく簡単な日本小劇場演劇史(商業演劇との対比含む)をしたあと、その流れで1990年代対話系(静かな、関係性の)演劇のなかにおける関西とくに京都3羽ガラス(鈴江俊郎、松田正隆、土田英生)を紹介して、すぐに、MONOの『約三十の嘘』を30分ほど(やはり、映画を見た学生あり)。これは、劇団の意味(同じ役者がやっていることによる劇団カラー、あてがきの面白さなど)を感じてもらう仕掛けでもあるが・・さて。

おかしかったのは、印刷室で、DVDジャケットを印刷したりしていて、碓井先生ともう一人の人がしゃべっていて、ぼくもなんか言っていて、ふとみると、今日の主役のお一人(笑)、水沼健さん(先生!)だったこと。
また、帰り西堂行人さん(夜、AI・HALLでもお会いするのだが)にドラマリーディングのお誘い(7/8)があったりするし、なにかと近大にいるのは面白いし有益(造形と芸術学コース学生対象でアーツマネジメントを教えていることから、まずは、となりの専攻の連中がしている演劇なるものへのアウトリーチ作戦を最後はやっているのだが、これもまた、大事で、同じ学部でも専攻が違うとなかなか交わらないし、ちょっと、近親忌避的なこともあるだろうから、こちらが、近大の舞台関係者はすごいよというのもちょっとした役割だろうと思っているのだw)。

鶴橋で時間つぶし。
深いアーケード街ではなく、道を隔てたとおりを歩いてみる。
白鶴温泉という銭湯の名前がいい。向かいに鶴橋お好み屋。韓国家庭料理の店はランチ価格を見ると、駅から続くアーケード内より安い感じがする。と、韓国風中華料理店というのが目に入り、そこに入る。僕以外は韓国語なり。いいなあ~長居する。

清水俊洋さんがツイッターで、写真を撮っているといっている。
MONO特別企画Vol.5『空と私のあいだ』作:土田英生・横山拓也、演出:土田英生。
19:34~20:57ぐらい。

AI・HALLに入ると、プレトークで土田英生さんが、出演者の一人(男肉の高阪勝之さん)が交通事故になって、急遽、代役として、劇作を半分担当した横山拓也さんが出ると話している。お相手は、もうすぐ26歳になる木之下裕さん(歌舞伎以外にも文楽も能楽も落語もすごく鑑賞していて、ツッチーが新作狂言を作るときにアドバイスしたのだそうだ)。彼(彼女?)とは、たまたま、アトリエ劇研のかむじゆうのぼうけんのとき、一緒に見ていて、なんと、ちいちゃんに似ている人だと思ったことをまた思い出す。

舞台美術:柴田隆弘・・・1999年の初演のときより、より、天上界へと続く感じになっている。照明の前と奥との違いにも注目した(葛西健一)。いやあ、なんか、この珈琲店のお客さん4組は多様で、みんな、どこか狂っていておかしくって、愛らしい。もちろん、3人兄弟のここのお店のオーナー兼スタッフも同じである。

MONOにしたら、フラッシュバック(でも暗転のとき、時間を進めているよということで、時計音がするのが、もう、生真面目だ)が、珍しくあった。4方向からの同じ時間の繰り返しがそもそも珍しいことなのかも知れない。
いずれにせよ、土田英生さんは、ものすごく、様式美にこだわるのだよな(起承転結とか古典的な説明がどことなく通じるのが鑑賞演習のとき学生には分かりやすい説明に一応なって助かっております)、とかつねづね思うのだが、おかしさはまじめさの隣にあって、そのまじめさとかこだわりが過剰になっておかしさがうまれるというパタン。あるいは、天然な感じのぼけぐわい(だいたい、いつも、金替康博さんが、抽象的なことをいわれてもなぞなぞになるので困ってしまうという)が、コメディの基調となる。

この作品では、ゲームがないのが珍しいかも知れない。
「ツルヒメの塔」へみんなが向かうこと。1つの不幸な事件と光る空のこと。
多くの解釈可能性を自由に観客に残して、潔くそこで終わることの勇気を思いながら帰った。

・・・・・・・・・
追記
アイホール観劇雑感〜〜

プレトークが比較的珍しいのに加えて、作者で演出家が毎回司会をするというのって何?と思っていて、そうか、土田英生さんってMONO公演では何時も出演しているので、やっぱり4人目のコーヒー店員として登場したかったのね、と気づく。

土田さんの作劇の特色は、自分が定めた様式に忠実にすることだという事は昨日の日記にも書いた。という事は、新作狂言や落語創作などにも親和性があるということにもなる。

フラッシュバックもあんまり観たことがなく、人が死ぬというのも、そうたびたびではない。深刻な狂気、激しい暴力、陰惨な敵意、イデオロギッシュな政治的対立とも無縁なことがほとんど〜

だから昨日は激しくはないが、新興宗教がらみもあるし、突然死もあり、ノラの会の女性グループのような夫からの虐待もあって、共同で劇作することの意味がよく理解出来る。

あと、代役がこのように何時も可能かどうか?という点である。ひょっとして、もし土田さんが一人で劇作していたら、代役は土田さんしかいないのでは?と思うと、思わず吹き出してしまう〜
トラックバックURL : https://kogure.exblog.jp/tb/13002104
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by kogure613 | 2011-06-30 23:10 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob