レニ・リーフェンシュタール『民族の祭典』&畑中章宏『柳田国男と今和次郎―災害に向き合う民俗学』
2012年 01月 19日
木曜日は一週間のなかで、いちばん、のんびりできる日。
妻は、中之島の法務局へ。親父が死んで(2004年)まだ手続きしていなかったことをしないといけない・・
いま読んでいる平凡社新書の表紙の写真をアップしたらさっそく反応があった。
なかなかタイムリーでしかも歴史的に重要な内容でもある。こういう企画をするのって凄いな。
畑中章宏『柳田国男と今和次郎―災害に向き合う民俗学』(2011.11.15,平凡社)。
柳宗悦と柳田とのすれ違いの話とかこちらも限界芸術論を読み取るのにとても重要な事実があるし、もちろん、南方熊楠の神社合祀政策反対運動のことは知っていたが、防災の拠点(目印)としての神社とその神木、森のことを当時も主張されていたことなど、知らないことが多い(1914年までに、約20万社あった神社のうち約7万社が取り壊された、とp111にあって、いまは、8万社弱ということなので、町村合併と同じく、神社の合併というか地域固有の神社の廃棄とフランチャイズ化について、改めて調べねば~)。
帰ってから、レニ・リーフェンシュタール監督の1936年ベルリンオリンピックのドキュメント映画のうち、一巻目の『民族の祭典』(115分)を観る。ヒットラーの顔もそうだが、当時のナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)の国旗やユニホームのマークなどが鮮烈。
あと、応援する各国国民の熱狂ぶり。
ドイツ人の活躍はもちろんだが、イタリアやオーストリア、ハンガリー(ドイツ語ではずいぶん違う言い方だったような)とともに、日本がやけに出てくる(でも、2巻目の映画に水泳の前畑選手が出ていなかったそうだが)。日本人として出てくるマラソンの優勝者の孫さんや銅メダルの南さんのことをまた改めて思ったりする。