人気ブログランキング | 話題のタグを見る

愚禿の書初め

愚禿の書初め_a0034066_17555777.jpg一人で書初めをしました。骨と愚の形が難しい。
愚禿の書初め_a0034066_17565153.jpg「守愚」とは、「自分の愚かさを自覚し、才能以上のことを求めないこと」という意味らしい。「愚禿(ぐとく)」がまた、ぼくにぴったしで「僧の謙称」だが、けっきょく、禿げ頭の人の謙称となるわけだ(書いたのだが写さなかったな。
愚禿の書初め_a0034066_1757444.jpg「愚衷」は、自分の真心の謙称。「骨法」は、ほねぐみ、骨格でそこから「筆力。また、江の制作・鑑賞の主眼になるものの一つ」となる。礼儀作法という意味も日本で生まれた。
愚禿の書初め_a0034066_17571632.jpg「刻骨」、骨に刻む。深く心に記憶するという意味。

書初めをしたあと、小津安二郎『戸田家の兄妹』(1941年、105分)をDVDで見る。葬祭が時間の軸になっている:突然の父の死、通夜、葬儀(かなり大勢の僧侶の読経がちょっとこっけいに聞こえてくる)、そして、母が転々と子どもの家をたらい回しにされて、一周忌法要が行われるまで。音声が特に悪いので、字幕があって助かる。

二男の昌二郎(佐分利信)と三女の節子(高峰三枝子)が父亡き後、天津で母と3人、一緒に住む(二男と三女がそれぞれ結婚するまでの間)までの家族離散の話。資本家(人を使う側)たちの息苦しさ。もうすぐ戦争に入るがブルジョアはかなり贅沢のままだったことが分かる。天津に行った後、お母さんは大丈夫だったのだろうか。三女節子の友人で、節子が好きな昌二郎に彼女との結婚をすすめる時子(桑野通子)のモダンガールぶり(でも、節子が母と自立するため、雇われる身であるオフィスガールへと時子のようになることは、ブルジョアジーの兄弟たちには世間体=対面上許せないことだったのである)。

ランキングサイト
Commented by ごんた at 2005-01-03 18:47 x
あけましておめでとうです。

小暮さんのブログ、なんか良くなってきた感じがしますよ。

書初めとはいいですね。私は、風邪こじらせて寝正月でした。トホホ。

さぁーと過ぎた正月休みでした。でわでわ、今年も拝見しますね。
Commented by kogure613 at 2005-01-03 22:55
風邪は、暖かくても、気温の変動でかかってしまいますよね。こちらは一度かかると回復力が遅いので、できるだけ、用心しなくちゃと思いました。暖かいコメントありがとうございました。「こぐれ日録」の連載をやめて、こちらに吸収したので、毎日書くことになりそうです。多いですが、飛ばし読みでいいので、ぜひ、ご来場くださいね。
by kogure613 | 2005-01-01 17:56 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(2)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob