人気ブログランキング | 話題のタグを見る

橋下維新文化等関係資料の引用

7/25(水)
大阪の話ばかり見ていても何も収穫がないなあと思いつつ、仕方がないのでメモ。

<記者の目:大阪市職員の政治活動規制=原田啓之> http://mainichi.jp/opinion/news/20120725k0000m070147000c3.html より
 「何をもって政治的に中立というのか」と勤務時間外の活動禁止に反発する職員もいる。劇団に所属する職員は、原爆やパレスチナ問題を扱う作品を公演したことがある。・・・・・・・・・・・・
 国公法で定められた規制範囲を最高裁は合憲とするが、時代に合っているか疑問がある。労働運動が盛んだった1948年、共産主義勢力の拡大を恐れた連合国軍総司令部(GHQ)の指示で規制は厳しくなった。その2年後の地公法制定時にも同様の規制が検討されたが「人権侵害」と国会が反発、緩和された。
・・・・・・・・・・・・
 橋下市長は最近「(国公法に)問題点や議論があることは承知している」と認め始めたが、国際的に見ても条例案は行き過ぎだ。公務員の政治関与がどこまで許されるかは、職員を条例で縛るより、労使交渉や行政活動を徹底的に透明化することで、有権者がチェックするようにした方がいい。橋下市長は市民感覚をもっと信頼すべきだ。


想田和弘「言葉が『支配』するもの――橋下支持の『謎』を追う」『世界』2012.7、岩波書店。
< 橋下氏は、人々の「感情を統治」するためにこそ、言葉を発しているのではないか。そして、橋下氏を支持する人々は、彼の言葉を自ら進んで輪唱することによって、「感情を統治」されているのではないか。>p136

<……僕らにも戦後民主主義的な殺し文句に感染し、むやみに頼りすぎ、何も考えずに唱和してきた側面があるのではないでしょうか。つまり橋下氏の支持者たちと同型の怠慢をおかしてきた可能性はないでしょうか。>p139

吉澤弥生「グラスルーツと文化政策―大阪の現代芸術をめぐるここ10年の省察」『現代思想』2012.5,青土社。
<……公立文化施設への指定管理者制度の導入に際しても経費節減といった手段が目的化しているきらいがあるが、この背景にもこうした評価の要請、ニュー・パブリック・マネジメントの広がりがある。各地で芸術文化に見合った事業評価方法を探る試行錯誤が続けられており、その洗練は望ましいことではあるが、重要なのは芸術文化にはこうした現在の潮流自体を相対化する役割/力があることをも意識しておくことではないだろうか。文化政策はある価値観の選別と多様な価値の共存とを両立させねばならにという点において根本的に両義的だが、より重要なのは後者、社会における文化的寛容性の担保である。そう考えると直接振興という表現は適切ではなく、そもそも文化政策は表現の自由と多様性を保障するための手段とさえいえるのだ。ネオリベラリズムがさまざまな社会的領域に浸透しつつある今こそ、競争や効率、採算とは別の原理に根ざした営みが必要であり、文化政策の重要な機能はそれを通した多様な表現、生き方を担保することにこそあるといえる。>p156
by kogure613 | 2012-07-25 14:21 | 情報収集 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob