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文化を創る・伝える・広める・使う。イベントデザイン論

10/26(金)
わりと元気に3つの授業を行う。
イベントデザイン論では、ようやく、イベントの定義や要素など、概論的講義とする。
いままでのやり方だが、少し、文化の定義をまたやっておき、そこから、文化とイベントとの関係を枕にした。
文化プロデュースという話を挿入したわけで、文化プロデュースには、
1)文化を創る
2)文化を伝える
3)文化を広める
4)文化を使う(活用する)
の4シーンが考えられ、アーツマネジメントでは、まず1)を大事にして、そのあと、2)や3)はするが、4)は枠外になることが多く、また、問題が多いので、避ける傾向にある。
しかしながら、イベント論では、2)から4)を正面から捉える必要がある。
とりわけ、芸術やスポーツを使った宣伝や広報、集客などの4)とどう向き合うか、自分たちでちゃんと考える必要がある・…・って具合。

そのあとは、まあ、いつもどおり。
ただ、イベント分類論は来週にとっておき、先週、狂言(木の実争い)を見せたので、今週は文楽へのお誘い。これも、2)の一環でもある。
来週は、イベント分類論のあとは、歌舞伎へと行く予定。

2回生ゼミでは、アーツプレイスに熱心に訪問したことを話す学生がいて感激する。
来週に取っておけばよかった。CAPにいったり、アートスペース虹にいったり、アトリエ劇研にいったり。ぼくの知らない町家の極小劇場にいったり・・・

行政学は、いままでの振り返り。そして、稟議制度など、中央官庁の実際のお話。

帰って、DVD、『この世の名残 夜も名残~杉本博司が挑む「曽根崎心中」オリジナル~』を見る。
想像以上に表面的で軽々しい文楽の扱いと解釈を杉本さんはしていて、これがほんとにいい舞台だったのかしらと疑問に思ったし、杉本さんって、美術家としても、本を読んだりした印象よりも、たいしたこともないように映っていた。NHKの問題かもしれないし、それが狙いかもしれないが。
by kogure613 | 2012-10-26 23:57 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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