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DRY BONES第八回公演『どらいのなつゆめ』ウイングフィールド

4/19(金)
去年も同じ頃、同じくウイングフィールドで、DRY BONES公演を観たなあと想い出す。
http://kogure.exblog.jp/15099944/

DRY BONES第八回公演『どらいのなつゆめ』。シェークスピアの「夏の夜の夢」(福田恆存<つねあり>)をベースに、脚本・演出:竹内銃一郎(1947年生、2000年から近大の先生で、2008年にこの劇団を創立)。

実に軽快、あっという間のひととき。もっと長いかと思っていたが、105分という中にぎゅっとつまった夢芝居だった。シェークスピアの取り間違えや言い間違い、アテネと森、人間と妖精、動物や昆虫のざわめき、ロバの頭、恋の薬草はすべて揃っていて、そこに、演出の一工夫、そして、ラストはさらに取っ散らかせてのメタ芝居へ。大公の紙の王冠、ベルト鞭、野球バット、子守のでんでん太鼓などなど、チープで楽しい小道具満載。

見終わってすぐに次のようにtwitterでつぶやいた:「ウイングフィールドでDRY BONES 演劇公演「どらいのなつゆめ」を楽しんだ。爽快でテンポ良く、しかも演出や仕草、動きの遊びが飽きさせない。シェークスピアの入れ子構造や取り違えのおかしみがクッキリと浮き上がる」。

前説が、いつも竹内銃一郎さんご自身で、またそれも味わい深い。今回は、地震がもし上演中に起きたら、という注意が丁寧だった。バトンと運命をともにする照明であるとか、急で狭い階段であるとか、非常時における小劇場というのは、誘導がとても大変であることは確かで、観る方も少し覚悟しておいたほうがいいと再確認させていただく。

近畿大学の現役生もいるぐらいだからもちろんだが、若い劇団のハツラツな舞台や受付、そして、今回は、武田操美(あや)[劇団鉛乃文檎(なまりのぶんご)]さんの他にピッコロ劇団の保さんも出て、イジアス(ハーミアのちち)や、オーベロンなどを演じることで、ぐっと締まる。

それにしても、男と女がとりかわり、複数化するというところは実に面白く、ハーミヤを初め演じた(最後も戻るが)若尾保賛奈の運動能力など、ディテールにも楽しみがあり、もちろん、極限的に台詞を覚え早口で突っ走るように言うところも面白い。吸う息の音がどんどん伝搬するのも初々しく・・


13時からの3限目、第2回アーツマネジメント論、84名。
少し増えたかな。以下、少しだけ、受講生のコメント。

◎ 質問なのですが、提出するレポートの内容の一つに元・立誠小学校である映画を見に行くというのはいいですか?

◎ 3月中旬にアイドルグループのコンサートに行ったのでですが、最終レポートの題材にしていいですか?

◎ CMや会社の広告もアーツになるのでしょうか。そしてこれは企業によるアーツマネジメントになるんでしょうか?そうすると、アーツマネジメント学が日本にやってくる前から実践されていたことになります。ということは、映画の制作や配給、興行もそうなると考えていいのでしょうか?

◎ やはり文化プロデュース入門の授業より内容が専門あるいは具体的になっているのだと思いました。文化プロデュース入門のように実際に体験して考えるというスタイルがとても好きです(映画を見て、その構成などを考える)。でも、美術や演劇などは料金が高く手をつけられません。また、一人で見に行っても楽しくないと思ってしまいます。演劇など何人かで見に行くことにより共感してくれる人がいるのがいいです。

◎ 芸術営的芸術環境メモをすることで、その芸術への関心が高まるような気がしました。「建築家M」というなんか気になってしまうタイトルの作品をメモして深く知ることで行きたい度が上がったりすると思いました。…また、このメモする作業をやっている時に、自分が過去に行った舞台の劇作や演出、協賛、後援などが何だったか気になりだしました。

◎ 芸術と出会うというのは、とても重要なポイントだと考えました。その出会いがなければ、その人の人生、価値観などの変化がなかったかも知れないし、人の出会いと同じで、芸術とのつながりをつくることはとても重要なのだなと感じました。私も全く知らない芸術の世界(演劇)と出会ったことでものすごく価値観や考えが変わった経験があるので、アーツマネジメントにはとても興味があります。将来も芸術とのつながりをつくる一人として働きたいと考えています。

◎ 文化とは、創られるもので、それを学んだり伝えたりできるものだと学ぶ、文化の主な定義を知った。私は現代マネジメント学科だから、今までマネジメントの授業ばっかりで、文化とは……など学んでこなかった。文化とは生活文化と制度文化と術文化が足されたものである。また、術文化とは芸術と技術と学術が足されたものであり、どんどん広がって面白いと思った。
 そして芸術にも、実演芸術と視覚芸術と言語芸術の三種類がある。はじめて聞いたので興味深かった。アーツマネジメントの比喩では、水をアーツに喩え、カップを芸術場、取っ手をチラシや当日パンフにみたてていて、とてもおもしろかった。

◎ アーティストに合わせた会場、音響づくりや、その土地にあわせた会場づくりなど、もっと知りたいと思いました。京都のライブハウスで、磔磔という会場があるのですが、京都の雰囲気に合ったライブハウスで、すごく好きです。木をたくさん使っていて、京都っぽいところが好きです。


数日、カバンに入れて読んでいた新書、鈴木謙介『サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む』(筑摩書房、2008年)。1976年生まれの理論社会学者さんのようだ。

ロバート・ライシュの労働者分類(財の希少性から人の希少性へ移った情報化時代の)は、メモ。p83-84:
 ルーチン生産サービス
 対人サービス
 シンボリック・アナリスト

「シンボリック・アナリストは、既成製品ではなく、新しい問題を発見し、解決法を掲示し、適切な才能の媒介を行うことで利益を得る、いわば広義のコンサルタントにあたる人々だ。医師や弁護士なども、そこに含まれる」p84

芸営者(アーツマネージャー)が、ロバート・ライシュのいうシンボリック・アナリストであることは間違いがないようだが、しかし、ルーチン業務や対人サービスもこなしつつしているという部分をどう考えるか・・

この投稿も参考になるかも。<[連載:高橋信也①] シンボリック・アナリストになればAKB48だって生み出せる> http://engineer.typemag.jp/article/_akb48 より
わたしがお勧めしたいのは、「シンボリック・アナリスト」としての役割を果たすこと。

これは、今から20年前に米国でロバート・B・ライシュ(元労働長官、経済学者)が提示した概念で、「要素と要素をつなぎ合わせる人」という意味です。今回の話で言えば、技術とビジネスを、または専門家と専門家をつなぎ合わせる役割を誰かがやらなければいけない。それができるのは、一定の技術知識を備えたエンジニアというわけです。

「秋葉原発のアイドル」という発想が斬新だったAKB48
小難しく考える必要はありません。かつては小室哲哉が「カラオケファン」と「音楽」をつなぎ合わせてヒット曲を連発したと言われていますし、秋元康も「オタク文化」と「アイドルビジネス」とをつなぐことでAKB48を生み出しました。

どちらかの要素に精通してさえいれば、後は異なる事象とつなぎ合わせることで、ビジネスをプロデュースできるようになるのです。エンジニアも、専門の技術以外に視野を広げる好奇心を持って、さまざまなビジネスを学んでいけば、シンボリック・アナリストとして機能するようになっていけるはず。

by kogure613 | 2013-04-19 22:55 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob
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