本田孝義監督『モバイルハウスのつくりかた 坂口恭平』
2013年 06月 18日
帰って、本田孝義監督のドキュメンタリー映画『モバイルハウスのつくりかた 坂口恭平(「独立国家のつくりかた」』~ひとは0円で生活することができるだろうか?~(2011年、2011年、DVDはつい最近発売)を楽しむ。本田監督の他のものもまた観たいと思う(「船、山にのぼる」はたしか、僕も支援で関係していた総領町などの灰塚ダムのアース・ワークの関連だったはずだし)。
プライベートパブリックについて、公共性=パブリックということを拡張し脱骨させる行動思想だなあと感心しつつ、ドゥーイットユアセルフなアーツ(応用芸術)のことなども頭をよぎる。もちろん、アウトサイダーアーツとか限界芸術とかとの接点をも。鈴木正三さんがとりわけ素敵だった。船越ロビンソンさんは、むすびさんなどの釜ヶ崎あたりでも出会えそうなやはり飄々としたタイプの人。
大学院の授業は、めくるめく紙芝居の普及を目指すという本音がありつつ、とりあえず、音楽領域での限界芸術的世界への誘いという感じで、まあ、口琴を中心に、大正琴やちんどん太鼓を体験してもらおうというもの。
形は、創発芸術環境プラットフォームの一環としての限界芸術の溜まり場づくりということ。
限界芸術は境界線芸術ともいえるか。
部外者に開かれた芸術としてのアウトサイダーアーツ。部外者芸術ってやはりきついか。もっときついのは、制外者(にんがいもの)芸術かも。自己流芸術(セルフ芸術、DIYアーツ)って一応言ってみるか。
昨日、どうして、めくるめく紙芝居にゼミ生たちが参加しないのだろうとずいぶん憂鬱になっていたのだが、3時半ぐらいに目が覚めて、1時間ちかく、寝床でぐずぐずしているうちに、
そうか、2回生ゼミの授業として、かえっこバザールinやましなをするのは、今年度限りにしてしまえばいいんじゃないか、と思いついた。
そうすれば、じつに楽になる。
かえっこをしたい山科の人たちがいれば、全力で応援する。東部文化会館であれ、NPOさんであれ、児童館であれ、区役所であれ・・・
でも、アーツマネジメントのためにどれだけ意味があるかというと、かなり限定的なイベントにいまはなっていて、ワークショップとか色々考えたが、まず、学生にアーツのアの字から使える必要があるわけで、そんな応用問題などできるわけがない・・・
あとは、根回し根回し・・・ふふふ。