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燐光群『帰還』AI・HALLと蒼井優『恋をしましょう体操』など

6/22(土)
16時すぎに、大学をでてAI・HALLへ。
伊丹駅で、ビッグ・イッシュー217号を買う。早く着きすぎたので、ベンチで読む。
ゲスト編集長が平田オリザさんだったからだ。劇団ハイバイの岩井秀人さん(劇団は2003年に作って、07年に青年団演出部に所属しているということ、こういうケースもあるんだなあ)との対談が面白く、たまたま『東京ノート』のことについて、岩井さんが話している。

燐光群創立30周年記念第二弾『帰還』作・演出:坂手洋二。二時間と少し。
坂手さんのお芝居の方がちょっとだけ、青年団を観るようになるより前だったなあとか思い出す。
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この作品は、『神田川の妻』が描いていた新左翼潜伏の時代とは違い、自分が知らない時代、日本共産党が本気で革命を考えていた頃のお話が基底にあるので、逆に新鮮だ。ちょっと、革命ロマン的なきぶんになるのは、肖像画を描く画家が主人公だからかも知れない(藤井びん)。
階級差が歴然とある村。山林地主(木之内頼仁)が片思いする貧農の娘とは結ばれないというところなどに出ている。

アイホールに入ると制作の古元道広さんがいはって、電通にいった石綿さんといま東京アーツカウンシルで時々ご一緒するんですよ!という。ばんちゃん(西巻さんはなぜか彼女をそう呼んでいた)が、社会工学研究所にいたときしかしらないから、いろいろ東京では人の動きがあるのだろう。

<2011年に坂手洋二が劇団民藝と大滝秀治のために書き下ろした『帰還』>ということで、再演であり、少しだけ新しくなっているという、たとえば、オスプレイが飛ぶとかいうあたり。
でも、基本は同じだ。ダムは1950年代における原子力発電所そのものだった。
巨大ダムで村が沈むのとおなじように、福島の海沿いも祝島も原発で沈み暴発したのだから。

ダムもどんどん土砂でうまって役立たずになっている。ダムで洪水が逆に起こされることも実証済みだ。
でも、途中で止まることができない。都市計画道路もそうだ。
何がどうなってしまったのだろう。引き返せないとしても、軌道修正はいまからでもできないのか。
でも、他方で、地産地消をとなえたり、地域環境循環とかお題目をいってもただのキレイ事であるのもそうだし。

大学院の時間に、中沢新一さんが、キアムス(交差)をグローバル資本主義に対置させる用語(「キアムスの文明」へと戻れっていうことなのかしら?ブータンとか棚田とか出ていたな)として使っていることを知り、メモる。『日本の大転換』 http://hideyosi719.blog84.fc2.com/?mode=m&no=566

彼は、キャッチフレーズの人だからなあと思いつつ、地域自然環境循環論とかは、まあ、別の人達にまかせるとして、まずは、ラカンもちゃんと勉強しなくちゃ、次女とお話できないぞとは思ったりする。

大学コスト論も勉強になった。マイクロファイナンスと同じように、奨学金貸与も、サラ金と同じようにできないことはいうまでもない。
菅正広『マイクロファイナンス-貧困と闘う「驚異の金融」』(中公新書、2009年)より
p99 <マイクロファイナンス機関は、資金調達コストのほか生活・経営・技術の指導・相談や就労支援など借り手との信頼関係構築のために手間やコストがかかる> 

公的助成のあり方と学費負担(将来への投資)の問題、インセンティブとしての奨学助成や功労金(公務員試験に合格したらあげるとか、TOEICの点数が何点以上だったら、留学費を安くしてあへるとか)の問題なども個別論的だけれど、気になって聞いていたりもした。

蒼井優という女優さんって、あんまり知らないのだが、この前、黒沢清監督の『贖罪』を見直したこともあり、記憶が新しかった、珍しく。(女性週刊誌を賑わせていると妻の美容室情報あり)

で、藤浩志さんのfacebookに、なんと、彼のヤセ犬たちが展示されているギャラリー(架空の藤浩志個展という設定だそうだ)で、彼女たちがBEAMSのCMなのだが、「恋をしましょう体操」をしている動画が紹介されていた。かえっこなどで残ってしまったものを使ったオブジェなどもある。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=2d-HlpihYcI#at=29

http://www.vnr-ch.com/releases/detail/266#/image/press/266/318/cafe4.jpg

で、またまた、前から断続的に言っていることだけれど、
ぼくらも「めくるめくやましな体操」(仮称)を作りたくなる。ご当地体操を作る作家もいたりするし、曲もなんか創りたい。コラージュでもいいけど。
つまり、かえっこは、そのためのアウトリーチ(販促w)イベントっていうことにしたいわけね。
by kogure613 | 2013-06-22 23:47 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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