青森市立の国際芸術センター青森 青森県立美術館の現場 八戸ICANOFの風
2005年 05月 06日
河口龍雄展『時間の時間』は、まず、駅前のNOVITA(覚えやすいギャラリー名だ)でもやっていて、それを偶然(ドトールに入ったので)見て、それから、国際芸術センター青森でじっくり見ることになった。安藤忠雄の建築で、とくにアプローチの木のドームは、足音も優しく、意外といい感じだった。カタログが忠実していて、でも、午後に県立美術館の広々とした研究・事務スペースを見たからでもあるが、かなり狭い(浜田館長室はコピー置き場と会議室になっている~浜田剛爾館長が17歳のとき、モデルになったという銅像が市役所前にあるというのは、じつにおかしい)。
県立美術館の現場は青木淳事務所の若き大阪人に案内してもらった。レンガの白ペンキ塗りといい、こげ茶の壁とか、その手づくり感とスケールの大きな壁とが、一見不調和なのだが、なぜか、かなり完成時を期待させるものとなっている。コミッションワークの奈良美智の巨大なわんちゃんも気になるし、講堂兼劇場での営みもある分、アレコという明快な作品ありきな故に、その制約をどう我が物にこの美術館および長谷川孝治他が行うのかという楽しみに打ち震えるのである。サインがスタジオ食堂だった菊地さんというのも面白い符号。そのサイン明かりがあって、親しみがもてる「木-a-矢印―北の方角」だった。
そのあと、三人だけで、八戸へ。本八戸駅で下車。さくら野百貨店前で市民アートサポートICANOF代表の米内安芸さんの車に乗せてもらって、彼の元スタジオ(写真家さんなのだ)へ。文芸サロンだった。
開口一番、モレキュラーシアターの豊島重之さんが、青森市より、八戸はずっと寒いのだと。イカノフは、イカの腑だとも話し、いままでアーツマネジメントのお話中心だったのが、ぐっと、世界の感じ方とか捉え方のような美学論的な話に突入。
おいしい日本酒を飲み、青森市に帰ってから、しらとさんを入れた4人でカラオケに行ったこともあって、記憶は翌日起きるとかなり飛んでしまっていた。
想像以上に、青森はすごい。アーツもすごいけれど、人間が分厚い。
もう、いい気分でいます。ちょっと学会とかして素に戻りましたが、また、ちゃんと生きていける気分です。
でも、ブルートレイン日本海に乗ったって、中西さんから聞いたのですか。心配掛けました。でも、中西さんに織田さんがうまくツアーをひっぱりサポートしていたので、王様視察できました。
中西さんが、関西に来てもらっても誰も運転できない!と叫んでしましたが、地下鉄などを乗り継いで、ご案内します。ではでは、アルチザン、ハラッパ、イカノフのみなさまにどうぞよろしくお伝えください。こぐれ
はじめまして。トラバ、ありがとうございました。小暮宣雄