演劇ビギナーズユニットに参加しよう 芸術と宗教と自治体 磔磔「アオゾラノウタウタウ」
2005年 05月 12日
なにせ、3万円で33回の講座費用・公演費用一切込みなんて、ちょっと公共の民業圧迫だといわれるぐらいの良心的価格なのに・・・075-541-0619(一応17日までとなっているが、定員まで応募可能)。19日、19時から説明会。ごまのはえさんが中心で、藤原大介さん、山口茜さん、田辺剛さん、辻野恵子さん、竹ち代鞠也さんという豪華講師ぞろい。
午後から大阪に行って、宗教と芸術に関する憲法的=公共政策的問題について、簡単に話した。この問題は大きく二つにわかれ、一方の「社会的儀式」と宗教の関係問題(靖国神社へ愛媛県が玉ぐし料を出したケースでは宗教活動とされ、「地鎮祭by津市」は社会的儀式とされた一連の憲法20条第3項、89条関連の判例群)では、限界芸術としての葬式というぼくのテーマにつながる。また、他方、芸術(芸能)と宗教活動が一体となっていた時代のアーツ(レクイエムや声明の公演、宗教画、仏像の展示)を公共的な場所で展開するときの基本的姿勢についての確認ともなるので、十分に面白いテーマだった。
雨が上がって、磔磔「アオゾラノウタウタウ。」19:10~21:27、人の入りは残念ながら多くはない。少し価格的に学生ではなかなかに手が出ないということもあるだろうし、これほど濃いライブはきっと絶滅種としての音楽ライブ形式なのかも知れない。それでも、今回はとりわけ、抑制の効いた進歩のあとがすべてあるものだったと思った。新しく聴いたオルティンドー歌手の三枝彩子と馬頭琴の横田和子のデュオは草原を思わせてくれたし、対照的な場末的な歌い手、下村よう子が、ずいぶん抑制が効いてきて、とりわけ、五つの赤い風船の藤原房子の声を思い出させてくれる「おとぎばなし(をききたいの)」(タイトルいい加減)が、こうしてライブで聴けるとは思っていなかったので、シンプルに感動した。
小暮はなは、最後にソロ。磔磔が21時をすぎると大きな音を出せないからなのだが、水晶(最後の曲は彼女の中低音の新しい魅力を聞かせてくれる)も渡辺勝も、もっと歌える人たちなのに、はなまでずいぶんとてきぱきと切り詰めてやっていただいたと感謝したい気持ちである。
今回のはな。芳江も何を歌うか事前に聞いていなかったということで、6曲だったか(はなの掲示板を見て7曲だったことが判明)。古東さんの曲を1曲挟んで。最後に「川沿いの灯」が久しぶりに登場して、ああ、ぼくたちも八幡の大谷川に帰るのだと思いつつ、帰路についた。MCがゼロ、途中のお辞儀は、この前古武道で習ってきた、腰の低いお辞儀。「だるまさんがみている」(少しタイトルはいい加減)がずいぶん会場内にインパクトを与えたかも知れない。
今年の演劇ビギナーズユニットが参加者募集に苦戦しているとのこと。実は僕自身98年の受講生だった。僕が所属していた「京都・古典・劇場」という劇団が解散して、一からやり直そうと参加したのだった。劇団「t3heater」はこのビギナーズで出会ったメンバーでつくった劇...... more
そうでしたか。ビギナーももう一度やり直したい人もどちらも有効な場なのですね。