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ピッコロ劇団オフシアター『星の王子さま』、フリアーズ『マイ・ビューティフル・ランドレット』

2014/4/17(木)
近大。前回より数名増えている。理工学部の学生が聴講(舞台コースの学生も名簿が見当たらないので、登録なしで聞いているのかも知れない)。
ただ、花粉症が本格化して、声が裏返ったりしてけっこうしんどかったのも事実。
言語芸術の芸術営に興味があるようなので、少し日本の文学、とくに詩歌の特色を来週話そうかなと思う。韻文ではなく律文であるという今読んでいる本の紹介も交えて。

16時からの公演までの時間を、ピッコロシアターのすぐそばの緑地公園で過ごす。チューリップも開き過ぎの感はあったが、なかなかにいいところが尼崎市にもあるなと思う。

兵庫県立ピッコロ劇団オフシアターVol.30。『ピッコロ版 星の王子さま』(原作はもちろん、サン=テグジュペリ、台本:原竹志、演出:眞山直則、音楽:谷川賢作。
王子さま役が野秋裕香、バラの花:今井佐知子、パイロット(作者):山田裕、羊などいろいろな星の人達:吉村祐樹の4名。ピアノ演奏:甲斐洋平。90分。ピッコロシアター中ホール。前に劇団態変にいた貴田さんから、6月の公演チラシをもらう。学生に紹介しやすい演目のようだし、九鬼氏といえば・・とかあれこれ。
作曲者の谷川賢作さんも客席に。子供たちも少しいるが、この時間帯なので、僕よりも上の悠々自適の方々が多かった。ピアノを演奏している人も蛇になったりする。前にもそういうステージを見たが、面白い趣向。チャールストンナンバーが愉快。
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夜は、録画していた映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1985年イギリス映画、97分)、監督は、たまたま4/10に『堕天使のパスポート』を見たが、同じ監督、スティーヴン・フリアーズ(1941~ )だった。いま上映中の『あなたを抱きしめる日まで』(2013)も興味深い。

この映画は、綺麗なゲイラブフィルムでもあって(ダニエル・デイ・ルイスとゴードン・ウォーネック。パキスタン系移民を演じるゴードン・ウォーネックが映画の語り的には主人公)、でも、ロンドン南部における社会問題がスケッチされていて、そこがやはり最も興味深い。政治的な部分は、サッチャー首相が言及されるぐらいだが。

(パキスタン系)移民の一族は、イギリスで生きるためには、イギリス人が嫌がる仕事(時には麻薬販売も)しての蓄財しかないと考えている。日系アメリカ人たちもかつて洗濯屋をよくしていたことを思い出す。たしかに、掃除や洗濯はやはりとても大事なのだが、いまもロークラスの仕事なのである。移民の人たちと対決しつつ、実は同じ身の上の階級の低いイギリス人たち。移民の成り上がりの愛人になるか、憤懣をぶつけるチンピラのレイシストになるしかなかった(しかいまもない)のか・・
by kogure613 | 2014-04-17 22:11 | Trackback | Comments(0)

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