神田由築『近世の芸能興行と地域社会』
2014年 08月 19日
2014/8/19(火)
少し前みた報道番組。分かりやすく戦争とメディアの関係を解説していたので、メモ。<検証・メディアの戦争責任(BS-TBS[週刊BS-TBS報道部]) http://jcc.jp/news/8648937>
神田由築『近世の芸能興行と地域社会』(1999年、東京大学出版会)をようやく読み始める。
近世文書に戸惑いながらも、なかなかに興味深い。「より」の合字「ゟ(U+309F)」とか、『基礎古文書のよみかた』(林英夫監修、柏書房、1998年)が必要だったりする。「豊後国浜之市、柞原(ゆすはら)八幡宮」がいまの大分市内だということなどもチェック。
序論で課題が明示されている。「芸能の商品化」が全体の課題で、以下5つの課題が設定されているが、どれも興味ぶかいもの
①「商品」=芸能の問題:近世的な特質、流通構造にみる他の商品(遊女・お茶屋サービスなど)との類似性
②「生産者」芸能者集団の問題:「三都劇壇」「地方興行における芸団」「芝居村の芸団(中世以来の系譜をもつ地方の雑芸能者集団」
③「供給者」=興行師の問題:「侠客(目明、通り者など)」=「芸能興行や遊女商売に密接に関与し、市場などを取り仕切る博打打ち」
④「需要者」=観客の問題:「いかなる社会的階層や集団が芸能文化の享受者」か
⑤芸能の行われる「場」の問題:「集団のあり方に即応してある行為を実現する対象となる地域的範囲」
http://www.utp.or.jp/bd/4-13-026600-4.html より
内容紹介
芸能興行からみた地域社会の構造の復元や,近世における芸能の「商品化」の問題についての考察を試みる.具体的には,主に瀬戸内海地域の祭礼市や門前町を分析対象として,近世芸能にかかわる多様な社会集団に注目しながら興行のしくみを解き明かす.
主要目次
序論
第一部 芸能興行と「場」
第一章 瀬戸内海地域における「場」の形成と展開
第二章 讃岐国金毘羅大芝居と門前町
第三章 豊後国浜之市における芸能興行
第四章 伊予国三島市と地域社会
第二部 芸能興行と集団
第一章 豊後国杵築若宮市と侠客
第二章 侠客集団の類型と構造
第三章 市・村と侠客
第四章 役者村の芸能者集団
結論
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