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京都市の事業を見て、おおと思うんですけれど

京都芸術センターの事業のなかに、あんまり知らないのですが、演劇計画2005とかいうのがあって、fringeに教えられて、なにげにノミネート委員さんとか審査委員さんとかのメンツを見ると。

な~んと10名中5名が京都造形芸術大学さんなのねえ。サイトには明記されていませんが、志賀玲子さんは京都造形芸術大学舞台芸術研究センタープロデューサーですからね。

世界はすべて均一なものに集まるのがグローバリズムなので、芸術もだんだんそうなるのでしょうね。ノミネートも2組は自分の大学関係者だったりしていますね。この広がりのなさ。

ぼくも昨年京都府の演劇賞の仕事(これについての問題点は観客賞のようなものを出したので、その人たちがよくチェックし指摘してくれたので、逆によかったと思いますが、一度も話し合わないでただ投票で決める部分があまりにも多かったですね)をしたのでわかりますが、こういう顕彰イベントというのは、やらなくてもいいのならば、本当にやらないほうがいいとつくづく思います。

つまり、奨励金とか賞を作るとかいうイベントは、病気になってしまって自然治癒力だけでは無理になってしまっているときにのみ、副作用は心配だが、回復すればそれをやめればいいという専門的医師の判断で劇薬を服用するみたいなものですね。

もちろん、顕彰イベントだけではなく、イベント(集客や収益、イメージ戦略、布教、ナショナリズム、商店街=地域活性化、まちづくりなどのためにスポーツはじめ「何か大衆に支持されるもの」を利用する仕掛け、カンフル剤)が、少なくともアーツにおいては多面的に緊急措置であり、ずっと恒常化すると、とても害悪になるものですが。イベントによる日銭稼ぎによるイベントぼけ。イベントに使われやすいものしかしなくなる自己検閲化。アーツ享受者の鑑賞能力の低下などなど。
by kogure613 | 2005-06-21 17:34 | Trackback | Comments(0)

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