人気ブログランキング | 話題のタグを見る

佐藤純彌『野生の証明』、『如是我聞VOL.3』應典院、15年度シラバス入稿

2014/12/25(木)
朝に、高倉健関係で購入していた、佐藤純彌監督映画『野生の証明』(原作:森村誠一、1978年、143分、角川春樹プロデュース)を観終わる(昨夜、途中で寝てしまったためw)。
薬師丸ひろ子は父母を殺されてどこかずっと放心状態の東北の少女、昨年亡くなった夏木勲(夏八木勲)の刑事役など、みんなずいぶん若い(36年前だから当たり前だが)。昔好きだった女優、中野良子に出会えたのもよかったな。ただ、幾分冗長なところがあって、でも、グロいからテレビ放映しずらいというのはもったいないなと、その反自衛隊的映像部分をみて思う。

佐藤純彌『野生の証明』、『如是我聞VOL.3』應典院、15年度シラバス入稿_a0034066_22212179.jpg
佐藤純彌『野生の証明』、『如是我聞VOL.3』應典院、15年度シラバス入稿_a0034066_22212243.jpg
5時ぐらいに家を出て、久しぶりにシアトリカル應典院へ向かう。
日本橋駅を使う理由の一つに国立文楽劇場の情報を得ることがあるが、京都橘大学の卒業生桂二葉(によう)さんが、桂小梅さんと交互出演する第75回上方演芸特選会に出るというので、彼女の番である1/22を予約しようとしたら、予約いっぱいだった。まあ、当日行けば補助席があるかも知れないが、ちょっと残念だったなw

3回目の【24時間トーク】如是我聞VOL.3~是の如く我聞けり~に行く。
行った理由の一つは、無職インレジデンスとかいう活動もしているタカハシセイジさんが音楽家ということもあり、アウトサイダーライブとも接合しやすいだろうということで(西宮市のあとりえすずかけの名刺ももらった)、声をかけにいくという仕事もあり(こちらもうまくいきそう)、楽しい夕方トークに参加した。
ちょうど、日本の有権者、とくに20~40歳代あたりには、選ぶべき政治パーティがないという岸井さんのお話は明確でなかなかにクリアだった。うまく、アートプロジェクトとして、芸術的付置としてのコンテンポラリーな4分割パーティ論が展開できたらいいなと思った。政党づくりごっこという限界芸術という切口もありえる(アートパフォーマンスにするとか、戯曲や映像として提示するとか)。

いまの政権党たち(次世代の党もそうだろうが)は、世間的価値(鍋で囲む、空気を読み合う、集団主義、排外的)がマックスで、社会的価値(広場における個人の自由を尊重する、近代古典的民主主義、いまの共産党がその名前とは違う「社会民主」党的立場。ただ、生産=社会的公的仕事と考えると共産という言葉はありえるが)がミニマムという岸井さんの見立て。自由世間党、自由空気党。この自由は、経済的フリーダムで、人権的リベラルとは別の自由。
逆に、世間的価値ミニマムで、社会的価値マックスが、いまの共産党(たぶん、社民党、緑の党あたりもそうかな)。
で、形式論理的に、世間も☓、社会も☓というリバタリアン政党が考えられる。市場原理主義的なので、かつての大阪維新の会がそれを少し担っていた。幸福実現党もそうか?ほっといて党。初音ミクが党首だったりする。今回の衆議院選挙で維新の会が根強かったのもこれかも知れない。市場原理党、経済的にも表現的にも放任主義的な自由党。

最後に、コミュニタリアニズム政党。岸井さんの見立てでは、地域アートとかいってやっているアーティストや芸営者たちがそうだという。陸奥さんも大澤寅男さんなどもそうだろう。世間的価値(伝統文化)も◯、社会的価値(人権リベラル)も◯というパーティがありえる。共生党。生活全般に関わりを持ちつつ、個人的人権も大事にしようという中途半端になりがちの理想主義。したがって、エリアを限定する地域主義ともつながる・・・
まあ、確かこんな話だったかなw

ホスト:岸井大輔/タカハシ’タカカーン’セイジ
/mizutama/陸奥賢 日時:12/24(水)21:00~翌25日21:00
会場:研修室B参加費:500円

シラバスを家で入稿しはじめる(26日にもすこし手直しして、ほぼ13科目分完了した)。
家の仕事も妻に任せっぱなしだったので、すこし手伝う。退職後の準備にもなればいいが・・
大学院の文化行政ⅠⅡが初めてなので、過去に、同大の大学院でやっていたノートをみたりする。
公共政策論やソーシャルイノベーション論など大学院なので自在にできるかも知れない。

すでに続いているものでも、結構実体と合っていない部分もあるので(URLなどの紹介もそうだ)、手直しに時間がかかる。たとえば、アーツマネジメント論を以下に示しておこう。これは、大学コンソーシアム京都加盟の学生さんや京カレッジの市民がとれるので、すこし宣伝しておくことも大事だし。

科目名 アーツマネジメント論
単位数 2
担当者 小暮 宣雄
配当回生 学部2回生
講義期間 前期
☆ 教育目標
教① 知識や教養を身につけることができた(知識・教養)
教④ 異なる考え方や異なる文化を持つ人々を理解できるようになった(異文化理解力)
教⑤ 自分自身や社会が直面するさまざまな問題を理解し解決していく力をつけることができた(課題解決能力)
教⑦ 読む力や書く力、話す力や聞く力をつけることができた(コミュニケーション能力)
都③ 芸術や文化施設、文化財についての知識や、文化をプロデュースする能力を身につけることができた
☆ テーマ
アーツマネジメントを学ぶ入り口
☆ 授業の到達目標
アーツマネジメントが都市環境デザインにどう位置づけられるかを知る。
アーツマネジメントの基礎的用語を理解し説明できる。
アーツマネジメントの分類ができる。
☆ 授業の概要
古典の世界を重視して、芸術リテラシー向上に資する。
アーティストやアーツマネージャーが呼びかけに来てくれることもあるので、楽しみに。
☆ 準備学習(予習・復習)
アーツマネジメントの基本文献を紹介したり配布するので、時間外によく読んでおくこと。生協の読書奨励制度を積極的に活用するととても役立つ。
芸術鑑賞と文化ボランティアの学外での活動を評価する。
☆ 授業の計画
第1回 これからの予定の紹介(冒頭に、これからの演劇ダンス公演のPRだとか、美術関係のボランティア募集などの呼びかけが随時行われることがあり、そこに登場する方々は、それぞれ新進気鋭のアーツマネージャーなので、適宜、生のアーツマネジメントの姿を挿入することを促進する。)
第2回 アーツマネジメント(芸術営)の基本、本質、実践
第3回 アーツマネジメント(芸術営の定義と文化政策、まちづくりとの関係
第4回 芸術場(劇場ホール、美術館)芸術団(劇団、楽団など)
第5回 学外授業 芸術鑑賞 京都かその周辺(予定としては、京都国立近代美術館か京都芸術センターだが、AI・HALLなどの可能性もあり)
第6回 アーツプレース論~劇場、コンサートホール、ライブハウス、美術館、画廊の真実~
第7回 アーツ(諸芸術)の分類
第8回 伝統芸術概論―雅楽、能楽、文楽、歌舞伎
第9回 日本実演芸術概論―落語、講談、浪曲(できれば、浄瑠璃、長唄も)
第10回 アーツマネジメントの分類と歴史
第11回 文化芸術振興法と劇場法など法制度と芸術営
第12回 イベントプロデュースと芸術営の関係
第13回 非営利民間活動の公共性~アーツNPOと企業メセナ
第14回 限界芸術と先端芸術、伝統芸術、市場芸術の関係
第15回 まとめ・・・アーツ(マネジメント)の公共性とは
☆ 履修上の注意点
学外授業はもとより、できるだけ、現地での鑑賞・体験を行うようにすること
めくるめく紙芝居プロジェクト(略してMEK)には参加が有効。 https://www.facebook.com/mekmekY
☆ テキスト
1. 使用しない
☆ 参考書
1. アーツマネジメント学 小暮宣雄 水曜社 2013
2. 文化政策学の展開 池上惇ほか 晃洋書房 2003
3. アーツ・マネジメント概論三訂版 伊藤裕夫ほか 水曜社 2009
4. アーツマネジメントみち 小暮宣雄 晃洋書房 2003
5. 分権時代の自治体文化政策 中川幾郎 勁草書房 2001
6. 限界芸術論 鶴見俊輔 筑摩書房 1999
7. 著作権とは何か 福井健策 集英社 2005
8. 地域再生の罠 久繁哲之介 筑摩書房 2010
9. 未来型サバイバル音楽論 牧村憲一ほか 中央公論新社 2010
10. これからのアートマネジメント 中川真ほか フィルムアート社 2011
☆ 成績評価の方法
試験 小テスト 授業中課題 授業中発表等 参加度
0  20  30       0   50
☆ 成績評価方法の備考
毎回、A5版程度の用紙(出席確認を兼ねるもの)に感想や意見、時にはミニテストなどをして提出してもらう。欠席の場合はそれに替わるものをA5用紙で提出して15回をクリアすることをめざす。
☆ 参考URL
1. こぐれ日乗 小暮宣雄メインブログ
2. めくるめく紙芝居プロジェクト めくるめく紙芝居プロジェクト(略してMEK)



by kogure613 | 2014-12-25 22:40 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob