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中野雅至氏<寛容と余裕、芸術や学問を眺めることのできる「気位と誇り」>

2015/1/19(月)
3つのゼミ終了。
とくに4回生ゼミは、口頭試問の練習を出席者全員がする。18時から懇親会(渋屋)。

好井裕明『差別原論―“わたし”のなかの権力とつきあう (平凡社新書、2007年) を読み出す。
p40<差別主義者は、己れの特権や利益を守り、正当化するために、相手がどう感じようがおかまいなく、差別的な攻撃を被害者に向けて行う>。
p60 差別とは<人々が他者に対してある社会的カテゴリーをあてはめることで、他者の個別具体的な生それ自体を理解する回路を遮断し、他者を忌避・排除する具体的な行為の総称をいう。>

来年度キャリア開発の教科書からの引用メモ:

中野雅至(1964大和郡山市生、同志社大学文学部英文科卒)『肚の据わった公務員になる!』(朝日新書、2014.4)より
p224
<ナショナリズムや愛国心と排外主義は全く違うものです。日本に誇りを持つことは他国を汚すことでもなければ、ましてやヘイトスピーチに代表されるような特定の集団を冒瀆することではない。今の日本では明らかにこのバランスが崩れています。>

p225  (公立大学や公立病院の関係で、地域住民の姿勢が大事だという文脈で)
<「自分たちが税金を払っているのに、何で大学は留学生にそんなに援助をするんだ?!」などと、心の狭いことを考えていると、大学や病院などは成り立ちません。「寛容と余裕」を持って地域の大学を眺めることができるか、自分の生活の苦しさと切り離して、芸術や学問を眺めることのできる「気位と誇り」を保てるかが問われます。ヨーロッパ諸国などでもそうですが、右傾化の背後には「寛容と余裕のなさ」があります。地域住民自身がこれを克服できるかどうかの方が重要な気がします。>

by kogure613 | 2015-01-19 07:08 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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