志賀直哉旧居@奈良市高畑、降旗康男『極道の妻たち 三代目姐』、澤井信一郎『Wの悲劇』
2015年 02月 15日
2015/2/15(日)
丹波橋から近鉄奈良駅へ。
写真は、http://kogure.exblog.jp/20891590/ http://kogure.exblog.jp/20891611/
破石バス停に行くのに、大回りしてしまったが、JR奈良駅などみながら無事到着。このあたり、お屋敷町なのだろう、とても環境がいいところだなと久しぶりにきょろきょろ。
今日の目的は、山科から奈良に移った志賀直哉さんが少しして自分で設計して建てたという志賀直哉旧居へ。ずいぶん案内板が出ているので迷わない。となりのたかばたけ茶論の奥の洋館はより古くて大正8年ということ。
350円払ってのんびり。書斎、子供部屋、茶室、洋間。庭に子供用のプールがあるということで見てみる。小さな煉瓦の堀のようなもの。
『山科之記憶』(昭和2年)など、初版本がぎっしり戸棚にあった。鍵が閉まっていて、開けてもらおうかと思ったが、個人の寄贈か何かだったのでやめる。古本屋さんでまた買おう。
観た映画。三田佳子(1941年生)がたまたまどちらも出ていた。
☆降旗康男監督『極道の妻たち 三代目姐』(1989年、119分、東映)
三田佳子、かたせ梨乃、萩原健一、成田三樹夫
☆澤井信一郎『Wの悲劇』(1984年、108分)。
チェーホフの「かもめ」を野外ステージでやっている薬師丸ひろ子演じる劇団研究生。蜷川幸雄がそのまま演出家で台本を投げたりしているあたりが面白かった。
監督:澤井信一郎、製作:角川春樹、原作:夏樹静子、脚本:荒井晴彦、澤井信一郎、音楽:久石譲
出演:薬師丸ひろ子(1964生)、世良公則、三田佳子、三田村邦彦、高木美保、蜷川幸雄。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=149257 より
<夏木静子の同名小説を下敷きに、若い劇団の研究生が、ある事件に巻き込まれて主役を演じ、本物の女優へと成長していくまでをサスペンスフルに描いたドラマ。三田静香は、女優を目指す劇団“海”の研究生。次回公演の『Wの悲劇』の主役を研究生の中からオーディションで選ぶことになり張り切っていたが、静香についたのは結局セリフ一言の小さな役。が、大阪公演の幕が開けたその夜、静香は劇団の看板女優・翔の部屋で彼女のパトロン・堂原良造が死んでいる現場を目撃してしまう……。夏木静子の原作を映画の劇中劇に織り込んだ構成が秀逸。世良や三田をはじめとして、俳優同士の過剰な演技合戦は演出意図かもしれないが好みの分かれるところか。個人的には傑作になり損ねた原因と思うのだが。>
http://ssm2438.exblog.jp/16091159 より
<「顔はぶたないで! 私女優なんだから!」薬師丸ひろ子の写真をグラビアでみたときは、ドキッとした。ビュジュアル・インパクトは非常に強かった。まん丸顔にきりりとした眉。目もぱっちちして、丸だけで構成されてるのだけど、可愛くて図太そう。ただ、彼女が映画に出ると・・・・・・・いつも残念なことになっていた。ビジュアルのインパクトが強すぎるせいか、何故かドラマになじまない、そんな印象を覚えた。当時その対角にいたのが原田知世で、こちらは、ビジュアルインパクトはかなり弱い、どこにでもいそうな普通の子なのだが、ドラマのなかでみるとこれが不思議となじむのである。深津絵里的立ち居地だったのだろう。
インパクトありすぎるビジュアルのために、映画では今ひとつは馴染まなかった印象がある薬師丸ひろ子が、不思議とこの映画のなかでは、ドラマに溶け込んでいた。まず、薬師丸ひろ子の演じる主人公の立ち居地が普通っぽいのである。劇団員の一人という設定で、オーディションで落ちるということを普通に経験するのだが、そこからスキャンダルなどに巻き込まれながらものし上がっていくキャラクター。それまでの薬師丸ひろ子の印象とはまるっきり違う設定であり、このあたりから彼女が女優さんとしてほんとに機能しはじめたのだろう。
物語のなかでも、彼女の特別性がかなり排除された設定である。物語も「女優としての幅を広げるため、先輩の五代淳(三田村邦彦)と一晩過ごす」というところから始まる。アイドル=ファンの夢人であり、“H”をしてないイメージを構築しておかなければならない・・という前提をここでも壊している。それまで特別だった薬師丸ひろ子が、この映画の中では一女優として存在しているのである。
言うのは簡単だが、それを完成度の高いものとして残すことはかなりの指南の技である。しかし澤井信一郎はそれやっている。1985年の日本アカデミー賞では、『早春物語』と『Wの悲劇』で監督賞を受賞している。権威のない賞だが、澤井信一郎を選んだことは正しい。薬師丸ひろ子と原田知世というのは当時の角川が推していた二人のアイドルだったか、この2本の映画のなかでは、特別な存在年ではなく普通の役者として、物語にきちんと馴染ませていた。>
矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社、2014.10)読了。うちの現代ビジネス学部の先生も読んではったので、多くの人たちがもっと読むようになるといいなと思う。
矢部さんの立場は、現行憲法のもう一つの改正の方向の模索であり、「フィリピンモデル」というもの。
フィリピンでは、1987年おフィリピン共和国憲法第2条第2項の規定によって、米軍基地をすべて撤退させることができたのだそうだ。p276など
つまり、「フィリピンは国家の政策を遂行する手段としての戦争を放棄し、広く認められた国際法の原則を自国の法の一部として取り入れ、すべての国との平和、平等、正義、自由、協力、友好という政策を堅持する」という条項である。
試案(第1項は変わらず)だとこうなるという:
第9条
第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第2項 前項の目的を達するため、日本国民は広く認められた国際法の原則を自国の法の一部として取り入れ、すべての国との平和及び友好関係を堅持する。
(いまの第2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。)
・・・・
自民党 日本国憲法改正草案
https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-109.pdf
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。
第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。
2 国防軍は、前項の規定による任務を遂行する際は、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
3 国防軍は、第一項に規定する任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。
4 前二項に定めるもののほか、国防軍の組織、統制及び機密の保持に関する事項は、法律で定める。
5 国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。この場合においては、被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない。)
第九条の三 国は、主権と独立を守るため、国民と協力して、領土、領海及び領空を保全し、その資源を確保しなければならない。
・・・・
以下のメールをゼミ生たちに送る。
新学期ゼミ生へ
(昨日の東山青少年活動センターでの観劇をした5名のみなさん、ご苦労様)
以下、小暮ゼミのポイント(文化体験と新書読書とこまめな記録)を示しますので、メモ(ノート)してください。
1)ゼミのノートをいまから用意しておいてください(新学期の1回目に持ってくること)
普通のノートでいいです。
書くことは、たとえば、昨日観劇した人はその日付と場所、概要(お芝居の内容やセンターの様子など)や感想を1頁目に書いておくこと。
地元のボランティアをしている人は、した日付と内容を簡単に書いておく。
好きなライブの体験もメモっておく。
2)チケットの半券や領収書があれば、保管しておく
すべてを学生学会から出すことも出来ませんが。、とりあえず、ノートにポケットでもつけるかして保存しておいてください。
たとえば、近江八幡市であるワークショップを昨日センター所長から依頼されましたが、そういうものは、AO研という経費で落とせます。⇒ お薦め<セレノグラフィカ ダンス公演「おどって!文化会館」 | 近江八幡市 http://www.city.omihachiman.shiga.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=9013
3)snsは、慎重に、でも積極的に活用する
これは、新学期にまた話します。
4)読書の習慣をつけるゼミにします(読んだら、気になる言葉をノートに書き、検索したことを書き・・)
ということで、ゼミでは、ノートと一緒に新書を教科書にします。
ぜひ、春休み中にゲットして、読みだしてください。気になったアイドルやミュージシャンについては、その音源などをチェックしておいてください。前期は2回生ゼミも3回生ゼミも日本のポップスですので。もちろん、教科書以外の新書を読むこと(地元の図書館、うちの図書館利用も大事)も大歓迎。
2回生ゼミ⇒ クリス 松村『「誰にも書けない」アイドル論 』(小学館新書 、2014)
http://urx.nu/hlXF
3回生ゼミ⇒
佐々木 敦『ニッポンの音楽 』(2014、講談社現代新書) http://urx.nu/hlY2
5)3月15日(日)の文化イベントはぜひ参加を!
午前中だけの人は、ぜひ、9時半ぐらいから準備に入るので、それぐらいには来てください。
午後は13時からワークショップ、そのあとシンポジウム、後片付けまでで16時半あたりに終了予定です。場所は、山科ラクトスポーツプラザ コミュニティールーム (5階)です。http://www.racto.jp/sportsplaza/community
以上、よく読んでおいてくださいね。
by kogure613
| 2015-02-15 22:38
| こぐれ日録
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