MONO『ぶた草の庭』ヘップホール Co.山田うん『七つの大罪』『春の祭典』AI・HALL
2015年 03月 21日
アイホールダンスコレクションvol.74 Co.山田うん『七つの大罪』/『春の祭典』
21日(土)15:00 22日(日)15:00
繊細かつダイナミック、新進気鋭の注目ダンサーたちの鍛え抜かれた身体による生命力溢れるステージが評判のCo.山田うんがアイホール初登場。
「春の祭典」は、ロシア音楽界の巨匠であるイーゴリ・ストラヴィンスキーが1913年に発表し、20世紀のダンスと音楽に革命を起こしたバレエ音楽。昨年、この「春の祭典」が誕生してちょうど100年ということで、世界各国で新たな振付が発表されています。Co.山田うんでも2013年に初演し、迫力の群舞で話題を呼んだ『春の祭典』を、伊丹版として再構築。新作デュオ『七つの大罪』と合わせて上演します。
『七つの大罪』振付・演出 山田うん 音楽 芳垣安洋、クルト・ワイル
原詩 ベルトルト・ブレヒト
出演 [ダンス] 山田うん、川合ロン
[音 楽] 芳垣安洋、高良久美子、太田惠資、助川太郎
作詞原作ベルトルト・ブレヒトによる歌つきのバレエ作品『七つの大罪』。 主人公アンナが「怠惰」「高慢」「激怒」「飽食」「姦淫」「貪欲」「嫉妬」という7つの罪に翻弄されずに7都市を旅して、無事、故郷に帰るまでのストーリー。 この教訓的物語には資本主義経済社会への痛烈な批判が隠されています。 ブレヒトの台本ではアンナの心の葛藤を描くにあたり、人間的なアンナと理性的なアンナという2人のアンナが姉妹として登場し、人間的なアンナをダンサーが、理性的なアンナを歌手が演じることになっていますが、Co.山田うん版は山田うんと川合ロンが男女のデュエットで2人1役、または1人数人役を含み、人間の愚かさを謳歌します。 クルト・ワイルの音楽を現代に再生させるのは、打楽器奏者/作編曲家の芳垣安洋。自ら率いる音楽集団オルケスタ・リブレ『三文オペラ』でブレヒト作品への独自の取り組みが注目を浴びる芳垣安洋が、このたび山田うんとタッグを組み、音楽とダンスのコラボレーションの大いなる可能性を探ります。
『春の祭典』振付・演出 山田うん 音楽 イゴール・ストラヴィンスキー
出演
荒悠平、飯森沙百合、伊藤知奈美、木原浩太、小山まさし、酒井直之、城俊彦、西山友貴、長谷川暢、広末知沙、三田瑶子、山下彩子、山田うん
100年前に奇抜だった音楽も今では普通です。にもかかわらず今の時代になっても『春の祭典』といえば奇抜なアイデアやダイナミックな演出で新しい価値観を提示するというのが『春の祭典』の暗黙の常識となっています。 私にはこの音楽が何か奇抜なことをするための音楽には聴こえず、ただただ単純にエネルギッシュなダンスミュージックであると感じました。 とことん聴いて音楽の持つ多様なリズムと複雑な和音を体に響かせて振付を考え、スコアを読んで構造を捉え、「舞台芸術として見せるダンス」以前の「狂うほどに元気に踊るダンス」を作りました。山田うん
20世紀のダンスと音楽に歴史的革命を起こした『春の祭典』(1913)の誕生100年を記念して2013年に初演されたCo. 山田うんの人気レパートリー。 音楽の流れや特徴に何一つ逆らうことなく、一音一音、その音楽とピッタリ寄り添うように振付をしていくことで、まるで音楽より前に動きがあったかのようにさえ感じる、ダイナミックかつ繊細な振付の群舞です。 各地で話題を呼んだ、ダンサーの鍛えられた肉体による生命力溢れる迫力の群舞が、いよいよ伊丹に初上陸!>
みんなもうすぐ死んじゃうね。人は希望を抱くから苦しむの?
絶望の中、それでもこれは喜劇なのだ。
ほっとけないダメ男を演じさせたらピカイチの愛すべきMONOが登場!作・演出を手がけるのは、舞台だけでなくドラマ「斉藤さん」「斎藤さん2」、2015年1月より放送の「保育探偵25時!!〜花咲慎一郎は眠れない」の脚本も手がける土田英生。たいへんな状況のもと、追い詰められれば追い詰められるほどに輝きを増す、ほっとけない男たちが、かわいい若手キャストを迎えてお届けする大人のコメディ!
作・演出:土田英生
出演:水沼 健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生、山本麻貴、もたい陽子、高阪勝之、高橋明日香、松原由希子
舞台美術 柴田隆弘 照明 吉本有輝子
音響 堂岡俊弘 衣裳 大野知英 [iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA]
演出助手 磯村令子 舞台監督 青野守浩 イラスト 川崎タカオ
宣伝美術・宣伝写真 西山英和・大塚美枝[PROPELLER.]
WEB製作 間屋口 克 制作 垣脇純子・本郷麻衣・小山佳織・谷口静栄
協力 男肉 du Soleil ・kitt・匿名劇壇・リコモーション・る・ひまわり
真昼・みみくり・radio mono
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
企画・製作・主催 キューカンバー
京都芸術センター制作支援事業
”これは違うって。ただのアザだよ”男は答える。
一瞬の間があって、皆は笑う。軽妙な会話、愉快な時間。
彼はきっと明日死ぬ。まあ、みんなだって同じなんだけど。
雄大な景色とぶた草の生い茂る庭。
えっと……人は希望を抱くから苦しむの?
MONOの新作。絶望の中、それでもこれは喜劇なのだ。
<出演者> ※以下敬称略()内は個人的な見解です。
水沼 健…山岸正巳役(施設でのリーダー的存在)
奥村泰彦…高台浩宇役(美帆は姪っこ)
尾方宣久…坂木俊役(元担当管理者で山岸の後輩)
金替康博…南ノリト役(江里奈の夫)
土田英生…高台暁明役(浩宇と同じ郷里の出身)
山本麻貴…柳原裕香役(山岸の良き理解者)
もたいようこ…南江里奈役(ノリトの妻)
高阪勝之…籾山オサム役(国から派遣の担当管理者)
高橋明日香…高台美帆役(浩宇は叔父さん)
松原由希子…川口ナオ役(最初キレキャラの美少女)